【EBM in the Courtroom】医療裁判原告側弁護士の会(医療事故研究会)で講演してきました (^_^ゞ

おはようございます.

仲田洋美です.

昨年,医療事故研究会のメンバー弁護士から案件を相談されたのをきっかけにお付き合いが始まり

ついに昨日,この会の定例会で講演させていただきましたぁ (*///∇///*)

日本弁護士会館です!!

いままで,いろんな用事で弁護士会館に行きましたが.自分が講演というのはちょっとびっくりしますね!(笑)

ちなみに,弁護士会館のみちをはさんだ隣は厚生労働省.
わたし,この辺によく行ってるんです.
そして,両方の建物でいろんな用事をしています.

抗がん剤の専門医なので,抗癌剤の基礎について聞きたい!というご要望が強く,抗がん剤の基礎についてお伝えするのに,最近では分子標的治療薬が多いので
まずは高校の生物学から始めよう!と,細胞の構造について!(笑)

そして,わたしが昨日一番述べたかったこと=科学的根拠に基づいた医療裁判,という概念を医事関係訴訟の原告側代理人たちに広めて
医事関係訴訟の認容率を上げることで,医療改革に資するのだ!!ということです.
なんてったって,わたしは,医師歴8年目に法学部に学士入学した変わり者ですからねっ! (笑)

なので,EBM inthe Courtroom というアメリカでもまだまだ新しい概念を弁護士のみなさまにお伝えして来ちゃいました!
とってもお勉強になったと言っていただきました!

わたしって,思春期にヨーローッパの石畳の街で一人で女子高に通ったせいですかね?やっぱ発想が型破りで斬新なんです.

なんで医療裁判になるとどこかのおえらい教授を引っ張り出してくるのだ???
だって,EBMからすると,おえらいおじさんの意見はエビデンスレベル6だぜ??まったく参考にしてはならないレベルのエビデンスで

裁判が進行するとか決まるとかおかしくないかい??

医療裁判をかえなくちゃ!! 

というわけで,医療においてはエビデンス=証拠ではない,エビデンスレベルこそもっとも重要,ということをくどくどと説明し

実際の裁判例を出して,わたしならこうします,って感じで

こういうものに,こういう論文をどーんと出せばいいのだ!ということをどかん!とお話してきましたぁ  ゚*・:.(*///∇///*).:・*゚

わたしは,珍しい専門医なわりに,こんな感じで,ノリは軽いので,どうかな??と心配してました.

お友達のしょう美奈子ちゃん(弁護士)からは,スライドを見せたら,

「洋美ちゃん.本当にあれをやるの?弁護士はおとなしい人が多いからちょっと引くと思うわ~.」と言われてしまい,実はびびってましたが

さいきんくそ忙しくて作り直す暇はなく.というか.わたしは自分の持ち味を隠したりしたくないので,ズバズバするどいわりに超間抜けで天然,ありえなく型破りという

自然体でしか存在したくないんですよね~.

で.いいよ!!だめならだめで!!と開き直って講演しました.

そして意外な人気者に (*///∇///*)

昨日は,この会のメンバーではないのですが,お友達の兼川真紀ちゃん(弁護士.前日弁連事務次長という実働部隊のドン)が来てくれました.
で.わたしをみて
今日はおとなしい格好だ,と言ったのでびっくり! (◎_◎;)

ん?まきちゃん??昨日の私は,エムズグレイシーの黒白大きなボーダーにお花がちりばめられたとってもかわいいワンピをきていて
ちっとも地味ではなかったのですが???

しかも.本人はいつもより派手かな?と思っていたのですが??

まきちゃん?洋美ちゃんっていつもどんな派手な格好してるの?? (/_;)/~~ とちょっと心外(笑)

 

弁護士の先生たちから聞かれたのは,協力医すると村八分にされるという医師ばかりで顕名で意見書を書いてもらえない,ということでした.

これは,わたしが生まれて初めて協力医をした望月宣武先生(もっち)からもそう聞いています.
もっちが初めてわたしにそういったときは,「冗談でしょ?あなたの周囲の医者たちがチキンなだけじゃないの?もっとちゃんと日本全国探せばいいじゃん?努力が足らないのよ,努力が!」と,もっちの個人的な問題かと思ったのですが.

でも.本当にみなさま苦労されているのですね~.

わたしにしがらみがないわけではありませんが,世の中にはもっと大切なものがある.
それに.だめなものはだめ!!と言える世の中であってほしい.

もっちの協力医になったとき,ずいぶん嫌がらせもされましたので,もっちが協力医がいないと嘆いていたのも確かに(/_;)/~~ と涙が出たこともありました.

でも.やっぱりわたしが協力している案件は,こりゃひどいな,とわたしが思う案件だけなので,やっぱ何とかしたいという思いが強かったのと

それでも,嫌がらせされるともっちのせいにして八つ当たりしたこともあったけど,その時々で誠実にそういうわたしを受け止めてくれたので,ずっと協力医であり続けています.

わたしは協力医であることがそんなにすごいことだとも,何とも思っていません.

それより,わたしの八つ当たりに耐えたもっちのほうがすごい(笑)

舌鋒鋭いですからね!!内科学会総合内科専門医メーリングリストでもきついことこのうえないと有名です!!(笑)

というわけで,大変楽しかったので,今後,弁護士のみなさまにこういう講演会をどんどんして行こうと思っています.

医事関係訴訟に認容率を上げるぞっ!!! 

 

 

 

 

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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