mRNA COVID-19 ワクチン接種後の心筋炎および心膜炎

COVID-19

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www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/safety/myocarditis.html
米国のCDCがmRNA COVID-19 ワクチン接種後の心筋炎および心膜炎について言及しましたので、皆さん気になっていると思いますので翻訳いたします。
以下、翻訳文です。

2021年6月23日更新

知っておくべきこと

米国では1億7700万人以上がCOVID-19ワクチンを少なくとも1回接種しており、CDCはワクチン接種後に起こる健康問題について、COVID-19ワクチンの安全性を監視し続けています。
2021年4月以降、米国では、mRNA COVID-19ワクチン(ファイザー・バイオンテック社製、Moderna社製など)の接種後に心臓の炎症、いわゆる心筋炎や心膜炎が発生した事例が、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)に1000件以上報告されています。
これらの報告は、何億回ものワクチン接種が行われていることを考えると稀であり、特に思春期や若年成人のmRNA COVID-19ワクチン接種後に報告されています。
CDCとそのパートナーは、何が起こったのか、COVID-19ワクチン接種との関連性を理解するために、データや医療記録を確認することで、これらの報告を積極的に監視しています。
治療を受けたほとんどの患者は、治療と休養によく反応し、すぐに元気になりました。
確認された症例が発生しました。
ほとんどが16歳以上の男性の思春期および若年成人に発症
この2つのmRNA COVID-19ワクチンのうち、1回目の接種後よりも2回目の接種後に多く見られます。
通常、COVID-19ワクチン接種後、数日以内に発症します。
患者さんは、症状が改善した後、通常の日常生活に戻ることができます。運動やスポーツへの復帰については、主治医に相談してください。
CDCは、COVID-19の病気やそれに関連する重篤な合併症のリスクを考慮して、12歳以上のすべての人にCOVID-19ワクチンの接種を引き続き推奨しています。
ワクチンを接種することは、ご自身やご家族をCOVID-19から守るための最善の方法です。
詳しい情報が入り次第、お知らせします。
心筋炎は心筋の炎症であり、心膜炎は心臓の外膜の炎症です。どちらの場合も、体の免疫系が感染症やその他の要因に反応して炎症を起こします。

それでも自分や子どもにワクチンを接種すべきでしょうか?

はい。CDCは、12歳以上のすべての人にCOVID-19の予防接種を引き続き推奨しています。COVID-19は、長期的な健康障害や入院、死亡などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。あなたやあなたのお子さんが既にファイザー・バイオンテック社やモデルナ社のワクチンの1回目を接種している場合、予防接種業者や医師から接種しないように言われない限り、2回目を接種することが重要です。

COVID-19ワクチン接種の既知および潜在的な有益性は、心筋炎または心膜炎の可能性を含む既知および潜在的なリスクを上回ります。また、ケアを受けた心筋炎や心膜炎の患者さんのほとんどは、治療と休養によく反応し、すぐに元気になりました。

COVID-19の接種について心配なことがあれば、あなたやお子さんの主治医、看護師、診療所などに相談してください。

mRNA COVID-19ワクチン接種後、どのような心筋炎・心膜炎の症状に注意すべきですか?

以下のような症状に注意してください。

胸の痛み
息切れ
心臓の鼓動が速い、鼓動が乱れる、鼓動が激しくなるなどの感覚
COVID-19の接種後1週間以内に、自分や自分の子どもにこれらの症状があると思われる場合は、医療機関を受診してください。

翻訳者コメント

世の中にはほんの少しの有害事象で、「行うべきではない」という人たちがいて、そういう人たちに限って、「おそれがある」という「枯れ尾花」を誇大に喧伝し、なおかつ、他人がワクチン接種をすることを妨害し、「良いことをしている」と錯覚しています。
日本国民の皆さんは大人ですので、ご自身で判断できるだけの教養はお持ちなはずです。

御自分の命は御自分で守る、家族の命も親が守る。当方では家族全員にワクチンは受けさせます。ちなみにわたくしは子宮頸がんワクチンも娘たちに受けさせました。医師ですので親が打ちました。

ワクチンを打たないほうがいいとか言う人たちは、あなたの命に責任を持ってくれますか?

以上です。

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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