【偽善の帝王番外編】弁護士 吉峯 耕平の明らかに専門外で【お勉強不足】なのにCOVID-19でバズったーー!! を暴く

仲田洋美オフィシャルブログ for medical 仲田洋美の独り言 歌舞伎町の女王VS偽善の帝王

書いてあることを読まず、何も考えず書き込む人が多いのでコメント欄は封鎖します。ちょっとは自分でもの考えろ!

新型コロナウイルス(COVID-19)をめぐり、なぜか弁護士が書いてバズっているブログの虚言(科学的に正しくない表現)を暴きました。国民の皆様におかれましては、不安をあおった変な商法に引っかからないようにしましょう。弁護士に医学が語れるほど、医学は簡単ではありません。

このブログは作成すると同時くらいに吉峯氏本人からツイッターでご連絡をいただき、ご本人と話をしました。ご本人として、どういうつもりで書いたのか、とうかがい、変な動機ではなさそうだと思い、このブログを閉鎖しましてご本人のものを手直ししていただき、かつ、『弁護士』という肩書を外して一般人として発信するようお願いしました。東大卒の人が言っていると正しい、とか、弁護士が言うと正しい、とか妄信する人がいるので。詐欺被害にあった人を支援してるんだったらそんなこと知ってるんでしょ? って申しました。なので、きつい表現はそのまま出していますが、わたしと吉峯氏の関係は良好であることをここに申し述べておきます。ただ、『仲がいい人がやっちゃったらオケ』という考えは、わたしの頭の中には一切ありません。
わたしの辞書に、ソンタクはございません。そもそも、日本の医学のアカデミアのドン、日本医学会会長にむかって喧嘩吹っかけるおなごですので(笑)でも。会長とも副会長たちとも非常に仲が良いです。本当に仲がいいってそういうことですよ。というわけで、日本医師会役員フロアにある日本医学会会長室でよく遊んでいる(仕事している)ので、駒込の医師会館は顔パスなのダ。

みなさま、こんにちわ。

note.com/kyoshimine/n/n6bf078a369f9

吉峯 耕平弁護士のCOVID-19に言及したブログがバズっているので、何とかしてほしいという連絡をいただきました。
弁護士が医学に言及しても何のメリットもないので放置しておりましたが。
あんまりたくさん文句をいただくので、しぶしぶ重い腰を上げます。
     

これがCOVID19に関して発信したいままでのわたしの記事です。
今回、テレビでデマが拡散されていて、特に【医者の嘘】が広まっているので遺憾に思い、書くことにしましたが、ネットで医師でもないのに不確かなことを言ってバズっている弁護士ブログは
成敗せにゃならん、と思いまして。
仕方なく腰を上げます。
わたしは感染症の専門医ではありませんが、感染制御については学んでおり、ICDという資格も感染症学会からいただいております。
それと、わたしはウイルス検査で話題になっているPCR、つまり遺伝子検査の専門医(臨床遺伝専門医であります。また、がんの分野の専門医(がん薬物療法専門医)でもありますので、臨床試験に関する幅広い知識もあります(ないと専門医試験に合格できません。)
そして、日本内科学会の総合内科専門医でもあります。
こうしたわたしの持っている専門的な知見から今回の騒動に関して言及してみたいと思います。

弁護士なのにCOVID-19の専門家会議に言及するブログを書いてバズっている吉峯 耕平ってどんな人?

吉峯 耕平

びっくりすることに、私も入っている 日本医事法学会に所属していると書かれておりますね。
日本医事法学会は、法律関係8割、医師2割って感じですが、こんな人知りません。
逆に私は、すげずげ言うのでどこでもすぐ有名なのですが。。。

追記:3月25日 ブログを上げたところ、本人から連絡をいただき、やっぱ医事法学会狭いので、知ってるというか話をしたことあったみたいです。わたしは覚えていませんが。

吉峯さんがどうして医学のブログを書こうと思ったんですかね?
動機が知りたいですね。

1.知らないことをお勉強して伝えたい ⇒法律の分野ならわかりますが、医学は非常に幅広く奥が深いので、法律家の付け焼刃で太刀打ちできません。医療裁判で弁護士が書く意見書って本当に悲惨なものばかりです。(笑)
2.新型コロナで書くとバズる可能性が高いので有名になれる。

吉峯さんのブログに突っ込んでみましょう

読んでいるとケツ圧が上がりそうなので、一部にいたしますが、洋美ちゃんの性格上、たたき切るので、これでも十分わかると思います。

『新型コロナウイルスに対処する最後の希望』って何それ?

この人のブログのタイトルですが。
専門家会議の「クラスター対策」の解説 ――新型コロナウイルスに対処する最後の希望
タイトルからしてさぱ~りわかりません。
最後の希望ってなあに??
新型コロナウイルスとの戦いは、まだ始まったばかりであって、この時点で『最後の希望』って
まるで敗戦決定してここからV字回復~、みたいいな??
あほや。バサッ

またつまらぬものを斬ってしまった

次に行きましょう。あ~、なんで私がこんなことやらなきゃいけないの?バカバカしい。

集団免疫に要する個人免疫の割合は𝑅₀によって決まり、COVID19については40-70%と見積もられています。

これはまったく違います。
もう~、こんなのがバズってるということは
これが本当じゃないかと思っている人口がたくさんいるんだな、となさけなくなります。。。

R0は、『基本再生産数』と申します。

感染症の数理モデルはその個体群動態(Population dynamics)を想定して個体群レベルの流
行メカニズムを考慮したボトムアップ式の過程で構築されます。
その中でも最も簡単らしいのが直接伝播する感染症数理モデルなのです。
この数理モデルは対象とする閉鎖人口(Closed population)について興味の対象である感染症に依存した3 つの状態(S; 感受性宿主で感染する可能性のある人口susceptable,I; 感染して感染性を有する状態infectious,R; 感染後に回復して免疫を獲得した者または死亡者recovered)に区画(Compartment)で分けて検討します。

a)SIR 型モデル
b)SEIR型モデル
c)性感染症のSI 並列型モデル
S(感受性宿主),E(感染待ち時間),I(感染性期間),R(回復,死亡,免疫)など,想定によって柔軟に変化を加えることが可能となる。
矢印上のパラメータは各状態を推移する時間当たりの変化率を意味します。

各区画間の時間当たりの変化は常微分方程式系によって以下のように求められます。
(A)

β :感染率
γ :回復率・隔離率
βI(t) は時間t における感染力(force of infection)
γ−1 は感染期間が指数分布に従うと仮定した場合の平均値です。


SIR 型モデルに基づく感染症流行のシミュレーション。
パラメータはインフルエンザを参考にしている(β =0.48, γ−1 =3.5 [days], R0 =1.7)。
I(感染性期間)は疫学調査における有病割合(Prevalence)で与えられる流行曲線とほぼ同義です。

ある時刻t において感染者がいない状態、すなわち(S(t),0,R(t)) はこのモデルでは全て定常状態となります。
ここで総人口サイズを1 に固定した場合、感染者が対象人口に(過去を含めて)存在しない平衡状態
(S(t),I(t),R(t))=(1,0, 0) で式(A)を線形化すると以下が得られます。

(B)

すなわち、少数の感染者が侵入した初期に感染者はI(t) ≈ I(0) exp{(β − γ)t} という指数関数的増加(マルサス法則)に従うこととなるのです。

病気が集団に侵入可能となる条件はマルサス係数がβ −γ >0 となることとなります。
ここから次の式が導かれます。

(C)

したがって、

集団免疫に要する個人免疫の割合は𝑅₀によって決まり、COVID19については40-70%と見積もられています。

というこの弁護士の文章は、さぱ~りわけのわからんものです。
ちなみに、この兄ちゃんはCOVID-19の用語の使い方も間違えています。
まず、 ハイフンがCOVIDと19の間には必要です。勝手にとってはいけません。決まり事なので。
そして、COVID-19はこのウイルスに感染して現れる病気の病名をいい、ウイルス自体はSARS-CoV-2と呼ぶことになっています。
ちなみに、定常状態になったときSARS-CoV-2に対する免疫を獲得している人口割合は40-70%と想定されているので、彼のミラクルな頭の中ではこの文章でつじつまが合っているのかもしれません。

しかし。R0は、『基本再生産係数』です。
一人の感染者が感染させる人数のことですね。だから全然はなはだ間違っています。

みなさん。こういう専門家でもない人のいうことなんて信じないでくださいね。
正しい知識こそ必要で、『わかりやすい』が間違っている知識なんて有害でしかありません。

既に封じ込めには失敗しました。

そうでしょうか?
まだまだ失敗していませんよ?

qiita.com/konakalab/items/1e34434d029304eb8362

こちらに、小中先生が実効再生産数を求めてくれています。

a=1.1487→1.0889→1.0563

このaはその期間の実効再生産数だと考えてよいので、日本はまだまだ封じ込めに失敗して指数関数的にどんどん増える段階とは言えません。
最初は1より大きかった実効再生産数が、対策によりだんだん1に近づいてきています。
むしろ、みなさんの頑張りで、なんとか封じ込めている、よく耐えている、という段階です。
どうしてこの弁護士さんは、こんなわけのわからないことを書くのでしょうか?

なんか、フォロワーが増えて喜んでいるみたいですね。
調子乗ってますね。
だから私のところに通報されるんですよ。変なブログががずってるから何とかしろと。

おかげでわたし、仕事が増えて、今日は用事になりません。
わたしは、医師で、今は一生懸命新型コロナで飛び交うデマに対抗していますが。
弁護士さんにこんなことやられると、専門家じゃなくても頭のいい人が言っているんだからそうなのかな?とか思っちゃいますよね。
バズっているのがその証拠です。
それって、弁護士の品位を穢していませんか???
東京弁護士会に懲戒請求していいですか?

救命できるのはたったこれだけ

【以下は吉峯の解釈】だいたい10万人あたり、高齢者220人、若年者50人くらいの重篤者が出る。つまり270人/10万人だから、1億人だと27万人ですね。これは重症者じゃなくて重篤者(要するにICUで管理しないと死んでしまう人)の数です。それで、人工呼吸器が10台/10万人、1万台くらいしかない。しかもこのグラフは、新規感染者(3500人/10万人だと1億人でみると350万人)や重篤者の数を示しているようなので、25万人というのは累積ではない。
私の理解が間違っているかもしれないけれど、さっきの私の素人計算の重篤化200万人と、人工呼吸器で救命できるキャパシティーは1万人✕回転数しかないことを組み合わせると、200万人くらいが死亡するということになるのかもしれない。

まあ。。。。
あいた口がふさがりませんね。
小学生のほうが頭いいんじゃないの????
だって。
この人、人工呼吸器を付けられる人数を計算してますよね?
それで、赤い線を引いてますよね???

でも。人工呼吸器付けたら【全員】助かるのでしょうか?????
人工呼吸器をつける数と救命の数が同じならこの人の言う通りです。

ウイルス性肺炎は間質性肺炎という病態を取ります。
肺が膨らむのは柔らかいからですが、柔らかいはずの肺が固くなってしまいます。
そういう固い肺を人工呼吸器で陽圧をかけて押しても広がらないし、人工呼吸器を装着するまでいったら、なかなか助からないです。
その病態がほとんどARDSだとすると、致命率90%以上でしょう。

専門家じゃない人が無邪気に計算したり発言したりできるものではないんですよ。医学は。

法律の世界は、この人みたいに経済学部しか出ていなくても、一生懸命お勉強したら国家試験に合格して、弁護士になれちゃいますからね。
そんなノリでお勉強したら大丈夫って思ってるなら大間違いですよ。

医師は医学部を出ないと医師になれません。
法律家と違い、大学に入学する時点ですでにふるいにかけられています。
われわれは座学もやり、病理とか解剖とか基礎医学の実習もやり
なおかつ臨床実習を終えて卒業します。

文系の人たちが授業もほとんどなくて遊んで大学生活送れる中、われわれ医学部はバイトする暇もデートする暇もなく、勉強に明け暮れて過ごします。

われわれ医学部は、こういう基礎的な学問もそれなりにやってから出てきます。
もちろん、医師になってこんなことを覚えている人たちはそういないでしょう。

わたしは医学部に入るとき、なぜ 微分積分が必要かわからなかった。
医学に入っても、教養のあいだにやっぱり数学があって。
しかも確率統計と微分積分の大学版が両方あった。

でも。微分積分は必要だよ。
こうした数理モデルを読み解くのに。

そういう知識の一切ない文系野郎が、出てきて荒らすの、本当に迷惑だよ。
ヽ(`Д´)ノプンプン

緩和(mitigation)戦略と抑圧(suppression)戦略です。後者は都市封鎖により𝑅₀をゼロ近くに下げます。日本の「準封じ込め」戦略は、𝑅₀<1が目標。

𝑅₀の意味がわかってない人だから、読んでいてさぱ~りワカラン文章になっているが。
『準』封じ込めってなあに?
なんにしても実効再生産係数<1が目標が目標なのは合ってる。(笑)

奇妙に低い日本𝑅₀

(2) 奇妙に低い日本の𝑅₀

また、日本の𝑅₀が諸外国と比べて低かったという事実を押さえておく必要があります。これはとても不思議なことですが、おそらく事実です。欧米なみの𝑅₀だったら、なすすべもなく2月の段階で武漢や現在の欧米のようなオーバーシュート(感染爆発)の状況になっていたでしょう。日本の感染者数・重症者数・死者数の推移は、1月から一貫して𝑅₀が低いことを示しています。これに対して、検査を抑えているからではないかという疑問もあるわけですが、検査抑制は指数関数的増加を数日ずらすだけの効果しかなく、1月から一貫して緩い傾きが続いていること説明できません。

なぜ日本だけ特段の対策も取っていないのに𝑅₀が低いのか(シンガポールや香港は極めて厳しい対策を取っています。)。これは謎ですが、詮索しても仕方ありません。クラスター対策などの政府の施策は原因ではありません(1月からずっと存在している要因でなければならない。)。
おそらく手洗い、マスクといった個人防護が根付いていること、握手やハグといった身体接触の習慣がないこと、引きこもりで二次元に生きるオタクが多いこと、などが原因でしょう。言うまでもなく、オタク云々は冗談です。思ったより多数の人の目に触れることになったので、無粋ですが注釈をいれておきます。
𝑅₀がもともと高め(諸外国並み)であれば、クラスター対策で𝑅₀<1にもっていく方策はおそらく実行不可能でした。

キミはまるで「日本が何の対策もやっていない」といいたいようだが、これだけニュースで流れていて、やってないと思うのであれば、本物の馬と鹿としか言いようがないよね。(バカと入力すると馬と鹿と変換されるように設定しました(笑))

無粋な注釈ではなく、それは ひきこもりの人たちに対する侮辱 だと思いますね。
ひきこもりの人たちには、苦しんでいる本人の周囲に苦しんでいる家族がいます。
キミは弁護士なのに、そんなこともわからず、ひきこもり多いから感染が防げるなんて馬鹿な説を唱えているのだったら、弁護士はやめたほうがいい、向いてないよ。
弁護士というのは、すくなくとも弱い立場の人を守りたいという信念のある人たちがなるものだと思ってた。
でも、キミは違うんだね。時々いるよね。向いていない人。
こういう人は、社会的に淘汰されると思うね。わたし。

𝑅₀の分散が大きい

(1) COVID19の伝播の特徴 ―― 𝑅₀の分散が大きい(Grantz論文)

Grantz論文は、コロナウイルスは𝑅₀の分散が大きいことを、武漢のデータから示したものです。感染者の多くは二次感染を起こさず、それなら感染力は低そうですが、そうならない。なぜ感染力が強いかというと、ごく一部の感染者が大規模な二次感染を起こすからです。

ところで、『𝑅₀の分散が大きい』ってどういう意味????
もうまったく意味がわからないが。

実効再生産係数が期間によりバラバラになるのは当たり前だけど。。。
もうなにがなんやらさぱーり理解できないジョ

頭おかしくなりそうだ!!

感染症の基本再生産数は
麻疹 12-18
百日咳 12-17
水痘 8-10
風疹 6-7
流⾏性耳下腺炎 4-7
ポリオ 5-7
天然痘 5-7
季節性インフルエンザ 2-3
H1N1インフルエンザ 1.4-1.6
MERS 0.8

と報告されています。

もっともヤベー感染力は麻疹です。(笑)

『感染者の多くは二次感染を起こさず、それなら感染力は低そうですが、そうならない。なぜ感染力が強いかというと、ごく一部の感染者が大規模な二次感染を起こすからです。』

洋美ちゃんには何度読んでもこの文章は理解できないのですが。。。

感染者の多くは二次感染を起こしていない = 感染力が低そう  これは理解できる。

なぜ感染力が強いかというと ごく一部の感染者が大規模な二次感染を起こすから ????
にゃにゃにゃ???
理解できないゾ

このウイルスは 『飛沫感染』 という感染経路を取ります。

飛沫とは、病原体+小さな水滴 で2メートル以内に落下するものを呼びます。
この飛沫が直接粘膜についたり(飛沫感染)、飛沫が付いた手を粘膜に持っていくことで接触感染が成立すると感染します。

なので、ほとんどの人が二次感染させていないのは、濃厚接触者が少ない環境にいたからでしょう。
逆に、一人からたくさんに感染させているのは、密閉された空間で人口密度が高く、かつ、飛沫が飛ぶ場所にいた人たちですよね。
なので、ライブハウスとかはわたしは行ったことありませんが、狭そうなところにわんさか人がいて、ワーワーキャーキャーいって飛沫を飛ばし続ける、という環境なので、こりゃー二次感染必発でしょう。

というわけで、専門家会議はこうした クラスター(集団感染) のコントロールをしようとしています。

吉峯さん、いい加減なことばかり書いて。
これで いままで一番わかりやすかった とか言ってる人の気が知れません。
わたしは、彼の書いた日本語を読解できませんので。

追記:これは、尾身先生が専門家会議でした説明らしいですが。わたしはこの内容が正しくないと言ってるわけではなく、この文章から素直に理解できないと言ってるわけです。
尾身先生のようなお偉い先生は、わたしたちとちがって診療しないので、知識のない人にわかりやすく説明する技術が少し劣るのではないかと思います。
しかし、それは別に尾身先生の医師としての価値を損ねるものではなく、尾身先生はそうではなくスペシャリティの高い世界で生きてきたので、それも当然ってことです。
本来、尾身先生ではなく、嚙み砕いて説明する人を確保することが必要なのです。別に責任者が会見する必要ないじゃないですか??

PCR検査は感度80%、特異度99%

1億人の半分の5000万人が対象の若年者とします。今日本には数千人の感染者がいます(公式報告症例数は892人)。1万人いるとして、0.01%。
5000万人の若年者のうち、感染者は5000人います。100万人検査するとして、100人の感染者と99万9900人の非感染者がいます。面倒だから非感染者100万人にしましょう。
PCR検査は感度80%、特異度99%とかだそうですが、サービスしてどちらも99%としましょう。
100人の感染者のうち99人が陽性となり、1人は陰性(偽陰性)になります。
100万人の非感染者のうち99万人が陰性、1万人が陽性(偽陽性)となります。
そうすると、陽性が1万0099人もいるので、その中の99人の感染者が誰なのか、結局のところ分かりません(陽性的中率は1%)。

これ。もう、ネットで検索する能力もないのに、一方的に自分の好きな公衆衛生学者を信じて書くなんてとんでもない話です。
minato.sip21c.org/2019-nCoV-im3r.html#TESTPERFORMANCE

わたしたち、アカデミアは大体感度40%、特異度90%と見積もっています。
この根拠は前にも書きましたが、また書きますね。

武漢の8274サンプルの分析報告では

8274件の被験者のうち、2745(33.2%)は2019-nCoVに感染。5277人(63.8%)の被験者は2019-nCoV核酸試験(NAT)(-019-nCoV以外)で陰性の結果を示しました。252例(3.0%)は、1つのターゲットのみが陽性であったため、診断は確定的ではありませんでした。元々1つのポジティブターゲットしか持っていなかった16人の患者が、数日後に再検査され、14人(87.5%)は最終的に2019-nCoV陽性、2人(12.5%)は最終的に陰性と確定。nCoV-NPとnCovORF1abの陽性率は、それぞれ34.7%と34.7%。

と報告されています。
nCoV-NPはスクリーニング的に、nCovORF1abは確定診断的につかいます。

感受性というのは陽性を陽性とちゃんと検査で出した率なので、この場合は34.7%という数字を近似値として使用していいと思います。
これは、「健常な一般人」に対するものではなく、有症状もしくは濃厚接触者に対する検査だから、母集団を『臨床的な診断のついた人』と解していいと思います。

この報告以外にも、「明らかに感染しているのに検査陽性は3割くらい」という中国医学アカデミー幹部のWang Chen教授の発言も大体の感度は4割くらいということを伺わせます。

ですので、感受性(疾患陽性を検査で陽性とはじき出せる率)は約40%と見ていいでしょう。
特異度(疾患陰性を検査で陰性とはじき出せる率)は今までに報告されているSARSやMERSの検査から90%としてよいと思います。

この人の言うように、感度80%特異度90%もあれば、それなりにもうちょっと使ってもいい検査になるように思います。
しかし。そうではないです。

弁護士のくせに勝手なことばかり書かないでもらいたいですね。

有病率を0.01%と低くとっているので、陽性的中率は非常に低くなります。
これでつじつまが合っているが、まったく話にならんシロモノです。

文章のつじつまは合っていないのですが、『けむに巻く』というやり方でわかったと誤認させていますね。

こんな嘘ばかり書いてあるブログを

わかりやすい(*///∇///*)

とあがめている皆さん。

カミチャマをあがめているのとそうそう変わったものではありませんよ。

まとめ

みなさん。
専門家じゃない人が、皆さんにわかりやすく説明できるなんてありえません。
なんでもそうですが、わかりやすく説明するには、自分がものすごくしっかり理解していることが必要です。

落ち着いてください。

そうして 弁護士だから とか 東大卒だから とかいう馬鹿な理由で
デマを信じるのはやめましょう。

そもそも、自分の専門分野としっかり向き合ってたら、こんな無礼な真似しませんよ。

わたしが法律のうんちく垂れて、皆さんは きゃーすごい(*///∇///*) っていいますか?

こんなものに8000以上のイイネが付いているkと自体大変びっくりです。

人生短いので無駄な時間を過ごすのは、やめましょう。

 

参考文献
www.ism.ac.jp/editsec/toukei/pdf/54-2-461.pdf

※女王降臨ひろみちゃんねる やってます。

※ 文化人放送局に絶賛出演中。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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