日本専門医機構サブスペ頓挫問題の元凶【1】総合内科専門医と内科認定医の問題

サブスぺシャルティ問題 仲田洋美オフィシャルブログ for medical 日本専門医機構

政治討論のイメージ画像

みなさま、こんばんわ。

前回、4月1日に

専門医機構のサブスぺ瓦解の原因のほとんどは内科学会と外科学会にあります

と書いて1か月がたってしまいました。

内科学会愛も意外と強い私には、内科学会のいろんな事情や運営している側の苦悩も理解できるので、この記事を書くこと自体が大変苦痛で、なかなか気持ちの整理ができなかったことが原因の一つにあります。

あとは、ヨーロッパ研究機構ERCのアドバンスドグラントの臨床試験に日本から参加する栄誉をいただいたので、倫理審査のための書類を作ったりと多忙を極めていたことも理由です。お待たせしてしまった皆さん、申し訳ありませんでした。

それでは、順番に述べていきたいと思います。

実は仲田洋美は内科学会にサブスぺがこうなることを3年前に伝えていた

今回、サブスぺがどうしてああなったのかについて、たくさんの医師たちが知りたいと思っています。
3年も前からこの事態を予見していて、しかも防げなかったということに関して、医師の皆様、ことに本年(2021年)に新専門医制度で専門医になられる先生方には本当に申し訳ないことだとただただお詫び申し上げるしかない事態です。

内科の2階建て問題

今の専門医機構の前身である日本専門医制評価・認定機構において日本の専門医制度をどうしていくかの議論がなされてきたわけですが、専門医制度を2階建てにすることが決まり、他の学会たちは1階を『専門医』にしたのですが、内科学会は『認定医』とすることが決まりました。

内科学会の黒歴史|内科認定医を3万人に大盤振る舞い事件

日本内科学会雑誌 第100巻 第 5 号・平成23年 5 月10日

スマホの方は見えないようなのでこちらからリンクをクリックしてご覧ください。
hiromi-nakata-official.com/wp-content/uploads/2021/05/ef547cd8c7f91d5d2495f93b9e1a02ba.pdf

内科学会はその時すでにサブスぺに進んでいた医師たちがいまさら内科の広い分野の症例を経験したりする機会がない、ということで制度の転換期の時限措置(移行措置)として、2004年と2005年に『サブスぺ学会の専門医を取得していてなおかつ1階(内科学会)の認定を持っていない医師』に対して内科認定医を付与するというものです。
このとき、付与された人数に対して内科学会はHPでも機関紙でも明言を避けていますが、その人数は3~4万人という非常に多いものです。外科学会の会員数が3万9千くらいなので、いかに多いかがわかると思います。

外科医や整形外科医もどさくさに紛れて内科認定医をもらってしまった

2005年は、わたしは外科医局にいました。外科医になるつもりはなく、腫瘍内科医としてきてくださいということだったのですが、行ってみると医局長はそんなこと聞いていない、1年目の研修医と同じコースを回って外科医になれと言われました(´;ω;`)ウゥゥ
その上さらに、すでに「基幹学会の専門医は二つ取れない」ルールだったのにそれを知らない教授が、外科専門医を取れといい、わたしを外科学会に入れて専攻研修のプログラムにのせてしまったんです。おかげさまでいまでも外科学会にはわたしの研修履歴が残っています(笑)
で。そのとき隣の机だったO先生が、ある日突然、「内科認定医なんて俺でも持ってるよ」って言ったんですよね。

ナヌ(。´・ω・)?
と困惑しながら話を聞くと。要するに彼は消化器内視鏡学会の専門医を持っていて、2004年に専門医の2階建て制度ができたがゆえに突然、内科認定医、外科専門医どちらかもらえることになったんです。ここで問題なことに、O先生は外科専門医を持っていたのと、本来、内科認定医をもらうには内科の研修歴が必要だったのですが、試しに出してみたらもらえたそうなのです。

わたしは当時怒って内科学会に電話しました。
会員が研修受けて苦労して症例集めてレポートして試験うけてもらうものを、研修歴が1日もない外科医にくれてやるとは何事だ(*`Д´)ノ!!!

内科学会の返事は、「本来は研修歴をチェックしているのでそのようなことはないのですが、今回、3~4万人と多人数の大保があり、チェックしきれなかったため、そういうことがあったのかなと思います。」でした。

この3~4万にという人数については過去の幹部たちの証言を取っているので間違いないと思います。

日本リウマチ学会のほうでは整形外科医にも認定内科医を付与したようです。

なぜ認定医を大量に付与したのか?

このとき、なぜ対象が「認定医」だったのかということですが。
平成14年(2002年)に医業広告規制が改正されて4月1日より専門医の広告が可能となりました。
内科専門医は非常に厳しい試験で当時は保有率が会員の10%くらいでした。日本一専門医率の低い学会として有名でした。2004年に内科専門医試験を受けて合格したわたしの専門医番号が7900ですので、いかに少なかったかがわかると思います。
その状態で2004年の緩和措置で付与できるものと言ったら内科認定医だったということでしょう。これなら広告もできないしってことです。

内科学会の黒歴史、内科認定医大盤振る舞い事件の爪痕

問題点は
1.添付ファイル(リンク先のPDFです)にあるとおり、内科学会は2004年から2005年に日本専門医機構の前身の日本専門医評価・認定機構が専門医制度を2階建てにすると決めたのを受け、リウマチ学会、消化器内視鏡学会などのサブスぺになりそうな学会たちの非内科専門医・非内科認定医に対して 内科認定医を付与する ということをしました。
2.無条件にこの時代に内科認定医を付与された人数を内科学会は公表していませんが、3~4万人という大規模な数字です。
3.内科学会は 認定医は専門医じゃない と言い続けている。
4.認定医は外科医や整形外科医に付与しても 広告できないからいいよ というノリであった。
5.内科学会はサブスぺに対して 認定医を持っていたらサブスぺ専門医は更新できることを専門医機構と調整済みと言っている。
6.5の点については、第1次の池田理事長時代に約束したと言っているので内科学会事務局に確認したところ、約定書などは存在しない(今となっては内科学会がそう言っているだけ)。
7.機構サブスぺ専門医は「基本的領域の専門医」をベースとすることが決まっているため、ただの内科認定医では機構の内科サブスぺと認められたらサブスぺ専門医の更新ができなくなる。

という点です。

以下、解説です。
1.これは【無条件】に行われました。無条件というのは語弊がありますが、『内科の研修歴があること』が条件だったにもかかわらず、超いい加減に審査したため、内科研修を一日もしたことがない 外科医 や 整形外科医 が自分たちの基本的領域の学会の専門医を持っているのにもかかわらず、内科に入会したら認定医をもらえたんです。2005年といえば、わたしがたった1年外科医だった時代です。隣の席の医師が 俺も内科認定医もらった と自慢していて驚いて内科学会に怒りの電話を掛けた記憶があります。誰が対応したかはわかりません。そのとき、研修歴をチェックするとなっていたが、大勢の応募にチェック漏れが多数出てしまったことは申し訳ないという説明を受けました。

2.この人数については、内科学会は公表していませんが、内科学会の理事長経験者、常任理事経験者らが皆、一様に3~4万と証言しているのでまちがいないとおもいます。なお、厚生労働省にはわたしにそう証言した人たちの固有名詞がすでに伝えられています。

3.周知のとおり。

4.解説の必要はないとおもいます

5.同上

6.事務局に確認しています。もしも実際に池田さん時代の機構と内科学会がそのような約定書を交わしていたとして、その後、2017年の医療法改正で専門医制度そのものが医療法の下にありますので、医道審議会で認められないような内容を「昔約束したから」とごり押しすることは不可能でしょう。

7.この点の認識が内科学会と専門医機構でずれているようです。内科学会は昔約束したじゃんとしか言っていません。本当は、はやくサブスぺで内科認定医しかもっていない4万人弱にアナウンスして総合内科専門医の取得を促すべきなのに。

内科認定医問題が新専門医制度におとす影

真っ先に挙げられるのは新専門医(機構専門医)の広告可能問題です。
新専門医を広告可能とするにも、更新要件がちゃんと定まらないと無理なのです。適当に更新できるゆるいものを専門医制度の礎とすることはできませんので。
いま、わが国は100年後の我が国の医療制度を考えて礎を築かないといけない時期なのです。ないものを作っていくとはそういうことです。

自分たちの誉れのための制度から 国民のために専門性と最低限の能力を担保する制度 へ専門医制度を脱皮させる。それが我々の使命なのです。

ところが。旧態依然と自分たちの利益をはかろうとしかしない人たちがいて、そういう人たちに限って、国民の為にという。まったくふざけた人たちなのですが病識がないのでどうしようもありません。

内科認定医をどうするか??つまり機構専門医と認めるのか?

認めるにあたり、内科認定医全員に試験を科す、付与する、など考えられます。

内科認定医を機構内科専門医にするために試験を科す

機構は最初、試験を科して機構内科専門医と認めようとしましたが、おそらく3~4万人の中に今のサブスぺ教授クラスがたくさん含まれていて、今更、こういうお偉いオジサンたちは試験を受けても通らないと思われます。なのでおそらく医局員を扇動したりいろいろして反対する。というわけでこの案はトーンダウンしているように感じています。

内科認定医全員に機構内科専門医を付与する

ところが。内科認定医全員になんもなく機構内科専門医をくれてやると、モノホンの総合内科専門医たちが 

どういうことだ。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。 
俺達やっぱ格下げかい(*`Д´)ノ!!! 話が違うじゃないか(*`Д´)ノ!!!

と怒ることが火を見るより明らかです。

内科は新専門医制度発足にあたり、散々、総合内科専門医たちに私たちは機構専門医になるが格下げではないと言ってきたのですから。

そして総合内科専門医を機構内科専門医のサブスぺシャルティとする案が浮上した?

おそらく、このあたりの整合性がもう全然取れなくなり、仕方なく内科学会の内部の政治的な事情で 総合内科専門医を機構内科専門医のサブスぺにしよう、という内科学としての間口が同じなのでサブスぺなのそれ???と混乱を招くのでアウト、名称も総合診療医と区別がつかないのでアウト、という2重の意味でダメなものをごり押しする作戦に出ることにしたのではないかとわたしは推測しています。

いろいろとわたしが持っている情報でパズルするとそうとしかなりません。

少なくとも総合内科専門医たちが内科認定医よりも全然上位の資格だとされてきた内科学会において、機構内科専門医=これまでの内科認定医、となってしまうのであれば、総合内科専門医たちをどこかに押し上げる必要があり、それがサブスぺというあほくさい発想になったんだろうな、と。

これに関しては、わたしは厚生労働省の考えそうなことをとっくに伝えています。
厚労は医師の優劣をつけることを非常に嫌う、なので機構内科専門医の上位資格という認識のサブスぺは絶対認められないし、それは誤解を招くためであり、国民のためにわかりやすい専門医制度を構築するという目的からはかけ離れる方向にあるのだ、と。
内科学会はドクターオブドクターという概念が認められないのかなどと言っていましたので、絶対認めれれない、とわたしは感想をそのときに述べています。

総合内科専門医が機構内科専門医のサブスぺにとサブスぺ委員会に提出された

そして今回、内科学会は専門医機構のサブスぺ委員会に、「総合内科専門医を機構内科専門医のサブスぺとして認めろ」と出してきました。
委員会は相当紛糾したと噂で聞いています。

内科はそもそも「内科専門医の更新料は5000円なのに機構は1万円上乗せするので3倍になる、会員に対して説明ができないので内科は5千円にしろ」とも言っています。
要するに更新問題というよりは認定内科医問題を抱えているので、非常に不利なのですが、会員数、専門医数、認定異数の多さで金銭的に機構に対して負担するのも一番大きな団体となるため、お金のない機構をこうして揺さぶり続けているのです。

いわば更新料払ってもらいたいなら内科学会のいうことを全部のめ、と言っているようにしか見えない態度ですよね。

機構はお金がないと書きましたが、これは事実です。厚生労働省からは2億くらいの予算(桁が違うかもしれません)を付けてもらっていますが、執行するときには半額を自分で負担しないといけないので、半額が用意できず、事務所も引っ越ししたいのに引っ越し費用が負担できないみたいで引っ越しもできないみたいです。上昌広さんは、機構がまるでお金が潤沢にあってオジサンたちにお金がどんどん入っていると書かれていますが、機構の理事とかは基本的には給与はありません。以前は交通費も宿泊費も出なかったのですが、それは改善されています。まあいまは、ウェブ会議なのですが。

こういう事情が分かっているので医師会さんがお金貸してくれるって言ってくれたのですが、医師会さんから借りると学会たちが医師会に乗っ取られているとうるさい(癖になかなかお金は出してくれない)ため、彼方立てれば此方が立たぬって感じで360度顔色伺いつつ頑張って運営しています。それが専門医機構の実態ですが、みなさん、やっぱ日本に海外のような医療の質を上げるのに資する専門医制度を作りたいという情熱だけで頑張っているのが実情です。

専門医機構の理事は、お金にもならず手間暇はかかるため、「あんたなにやってんの?ちゃんとお金になる仕事しなさいよ」とか奥さんに怒られながら頑張っているそうです。

ちなみに、3年前、わたしが内科学会に対して、総合内科専門医をサブスぺには絶対通らないよ、と明言した時、内科学会は集約するとこういいました。

「厚生労働省と内科学会が戦争する時期があってもいい。」
「出すだけなら自由でしょ?ダメならサブスぺ委員会が蹴ればいいじゃないか。」

内科学会のあまりの身勝手さと状況を理解する能力の低さにショックをうけ、わたしはその日、専門医機構の入っている国際フォーラムの女子トイレの壁の角に茫然自失して普通に歩いていて激突し、こめかみを2センチくらい切ってしまい、流血事件となりました。隣のビックカメラに行ったら応急処置をする道具があったので買い求めて自分で処置しました。。。。

なぜ茫然自失したかというと。

内科学会は日頃こうも言っていました。

われわれは思いを伝えるために渡辺先生を理事に出している。

そしてその渡辺先生こそがサブスぺ委員会の委員長なのです。イニシャルにしようかなと思ったけど、機構の委員会は全部名簿がウェブに出ているのと、証拠があり、公益性があるので名誉棄損の要件をたとえみたしていても公益性で違法性が阻却されると判断しますので、渡辺先生のお名前を出させていただきました。

尚。わたしが内科学会専門医としてひよこのころ。渡辺先生は専門医部会長でした。歴代部会長の中でも一番好きなのが渡辺先生です。渡辺先生のことをこんな風に書かねばならない事態となってことについては、本当に悲しく思っています。

そして。こういうピースを合わせると、わたしの目からは3年前、内科学会と話をして放心してしまったあの日から、「内科学会は理事として送り込んでいるなべちゃんがサブスぺ委員長だということを利用して総合内科専門医を内科専門医のサブスぺにとごり押しする気だ」ということにしかなりませんでした。

だからいろんな人たちに警告してきたんですけど、悲しいかな日本人は性善説で。欧州風に育っている私は性悪説で。わたしのリスクマネージメント方法はなかなか日本人には受け入れがたいみたいで。3年間も内科学会に気を付けろと言い続けたのに、今回、予言の書のようになってしまったことは本当にわたしにとっては苦痛でしかありません。

総合内科専門医が機構内科専門医のサブスぺにとサブスぺ委員会で認めてしまった

この委員会はそうとう紛糾したような噂を聞いています。
結局は委員長が通してしまった形になったようです。

総合内科専門医を機構内科専門医のサブスぺと認めるのかは専門医機構理事会に持ち込まれた

どの委員会の決めたことでも、それは理事会から委託されて行っているため、専門医機構の執行部である理事会の決議を経て有効になります。
しかし、専門医機構ではそれまで委員会の決めたことを否決したことはありませんでした。
サブスぺ委員会があんなことになると思っていなかった機構執行部は相当慌てて根回しをしたようです。これも風のうわさに聞いています。
とはいっても、みなさまは、わたしが最近三重大学麻酔科の件で暗躍しているのはご存知なので、その情報網の広さと深さと正確さはお判りになると思います。
お判りにならない方がいるのならばそれは、目の前にある富士山が見えない人なのです。見ようとしないものを人は見ることはできません。いかに網膜に映っていても大脳が認識しないと認識されないからです。(笑)

日本専門医機構の理事会はサブスぺ委員会の決定を認めなかった

専門医機構は今回、初めて理事会で委員会の決定をペンディングにしました。大きく問題となったのはやはり、総合内科専門医と外科学会関係でした。外科学会の問題については別のページで後日述べます。

そしてサブスぺは全体としてペンディングとなった

このような経緯でサブスぺは内科専門医だけではなく全体がペンディングとなる事となりました。
内科学会専門医の一人として、内科学会をどうにもできなかったことで、医師の皆様に多大なご迷惑をおかけする事態となり、本当に心から申し訳なく思っています。
特に3年も前からこの事態を予見できていたにもかかわらず、防止することができなかった自分の無力さをただただ感じています。

サブスぺ問題は今後どうなっていくのか?

皆さんが知りたいことはそこですよね。
ちなみに理事会後の記者会見で、いつも「スケジュール感」を質問する記者に対して、寺本理事長は、「まったくわからない」(俗にいう、『知るかよ』ですねw)とお答えになったそうです。

サブスぺの結論を可及的速やかに出さないとどうなるか?

サブスぺの結論を可及的速やかに出さないと今度は新機構専門医たちから暴動がおこるでしょう。

俺たちの医師人生を無駄にさせるなよ。今経験してる症例使えるのかよ?!
言いたいことはたくさんあるでしょう。

機構内科専門医を内科認定医に無条件で付与すると

機構内科専門医を内科認定医に無条件で付与すると上記したように、総合内科専門医の暴動がおこりますし、新内科専門医(機構内科専門医)を一生懸命修練して取得した人達からも大変な文句が出るでしょう。

内科認定医を機構内科専門医にするのに試験をすると

内科認定医を機構内科専門医にするのに試験をすると、通りそうにない現役サブスぺ教授たちが医局員総動員して暴動起こすでしょう。おそらく、内科学会の中ではこの議論になったことがあり、サブスぺ領域の教授クラスのおっさんたちの文句がうるさくてしり込みする形で、試験を科すのは不可能だということになったのではないでしょうか。これは私の推測です。

総合内科専門医をサブスぺ委員会で認めて理事会も認めると

総合内科専門医をサブスぺ委員会で認めて理事会も認めると、今度は厚生労働省の医道審議会専門研修部会で通らないことになります。国民のためにわかりやすい専門医制度をというコンセプトからかけ離れてしまうんです。
機構内科専門医と機構内科専門医のサブスぺの総合内科専門医が間口が一緒ってところが一番の問題ですね。
さらに、総合診療医とどこが違うのかも全然わかりません。
わたしにわからないものが国民の皆様にわかるはずがありませんよね。
かくして断言しますが、医道審議会専門研修部会は絶対に通りません。

八方塞がり

まさに四方八方彼方立てれば此方が立たぬ状態にあります。

がまんの限界も1年だと思うので早急に結論を出さなければならない

わたしはそう考えて居ます。
特に専攻研修を受ける専攻医たちのために。

今年試験を受ける医師たちは、新専門医制度が始まるのが1年延期になり、不安な1年を過ごした医師たちです。
そういう医師たちに対して、サブスぺ問題でも1年延期して迷惑を二重にかけてしまいました。本当に大変申し訳なく感じています。

だからこそ、このブログを書かなければならないと思い、1か月気持ちの整理をしていました。

だれかがやらないといけないことで
だれもやらなくて
私にそれが可能であれば
いつの日もやろうと思える人でわたしはありたい。

誰かを守るなんて歯を食いしばってすることだ。

わたしはずっとそうやって生きてきました。
でも。やっぱわたしにも人としての感情もあり、整理するのに今回ながいお時間を頂戴してしまいました。すみません。

まとめ

内科学会は早急に問題を共有して解決策を企画立案すべきでしょう。自分本意ではなく国民目線で。

学会たちはよく、機構が自分たちの気持ちを厚生労働省に伝えてくれない、守ってくれない、と不平不満を申しております。
しかし、厚生労働省は国民の声に耳を傾けています。
医療は国民のためにあるからです。

日本の専門医制度は、「明治維新」にあったのですよ。
自分たちの名誉のための専門医制度から、国民のために専門医の資質を担保するための制度に転換したんです。
明治維新があったことがわかっていない学会が多すぎます。

みなさん、是非、認識を新たにして、国民目線でお願いいたします。

そして、医師の皆さん。この度は予見できていたのに防止できなかったわたくしの一方的な不手際で多大なご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

この記事で真実に触れ、皆さまで専門医制度についてよくお考えいただきたいと思います。

内科学会がわたしが問題を指摘した時に取り組んでいたら、3年もあったのだから今頃状況は変わっていたかもしれませんよね。
なのに、内科学会は私の声に耳をふさぎ、目を背けて、「力で押す」ことを選びましたよね。それって反社とどう違うんですか?わたしに説明してもらえませんか?
わたしは涙が出て仕方がないです。なべちゃんもかわいそうですよね。あんな役回りやらされて。

尚、わたしはなべちゃんにサブスぺ委員長を降りろ、と少なくとも2回言ってしまったことがあります。今回も言いました。

今回のことで、内科学会に失望して内科を専攻するのをやめる人が来年度には出るかもしれませんね。
わたしはそれも仕方がないことだと考えて居ます。自分たちがしたことのツケは自分たちにしかかえってきませんので。

わたしは歴史と伝統と格式を重んじる人ではありますが、歴史と伝統と格式をかさにきて、何かをごり押しするような団体ならそれはもう、その歴史と伝統と格式にふさわしくないものになり果てているので、朽ち果てても仕方がないと思っています。

内科学会は自分の病巣を正しく診断して治療すべきでしょう。
診断と治療に関するストラテジーの立てられない内科医なんて内科医ではありません。
内科学会よ。いまこそ内科医たれ。さもなくば滅びよ。

以上

追伸:わたしの意見を付けておくと。
内科認定医たちに試験を科して機構内科専門医にするしかないんじゃないの??です。
えーい、くそジジイども、文句言うまに勉強しろよ。てめーたちのおかげで専攻医たちがどんだけ迷惑してるのか考えてみろよ、この大馬鹿野郎ども(*`Д´)ノ!!!
おっとこれは。ワタクシとしたことが、はしたない。。。反省いたしましょうか?(反省だけならサルでもできると申しますが)

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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