【偽善の帝王】上昌広 【偽善の王子】岩田健太郎:続・コロナウイルスをめぐる医師の報道とのかかわり方について

仲田洋美オフィシャルブログ for medical 仲田洋美の独り言 歌舞伎町の女王VS偽善の帝王

粘着質な書き込みをする人たちがいるので、このブログへのコメントをお断りさせていただきます。2月25日

みなさま、こんばんわ。

引き続き、岩田健太郎さんの騒ぎに対するわたしの私見を述べます。

【偽善の帝王】上昌広 【偽善の王子】岩田健太郎:コロナウイルスをめぐる医師の報道とのかかわり方について

これが前回の記事です。

それと
www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e4e2447c5b6a8bbccb8b8ee

ハフポストが岩田さんを持ち上げていますが、ハフポストは上昌広さんと非常に関係がよいようで、上さんの記事も良く流しています。
アジテート専門の上さんをとりあげるマスコミは少なくなりましたが、朝日系はテレビに上さんの弟子の久住さんを出したりして、上さんと近いようですね。

上さんと岩田さんもつながっていると思ったほうがいいです。

マスコミの相関関係を見ると、面白いですよ。
書かれ方の裏側に何があるのか、考えるとだまされなくなります!!
ちなみに、わたしはマスコミのお友達もたくさんいますが、わたしのお友達には上さんや岩田さんを取り上げたい人はいません。

で。わたしの追加の意見ですが。
まずはこちらを見てください。

岩田健太郎の高山さんに対する反論

えーとですねえ。
まずはクライシスというのは収めなければならないんですよね。
なので。今は責任論を問うている場合ではないと思います。(つーかそもそも責任論は問わないことになっていますが。あなた頭ふるいのね?)

前回お伝えした通り、検疫官がいった時点で、手袋をアルコール消毒で使いまわし、マスクも変えてなかったわけですから、人から人への水平感染は全く防止できていなかったわけです。
*これについては、検疫官が感染したと報道された日の朝に、横浜の検疫官を束ねる医師をつかまえて聞き取り調査したので、問題点を指摘して改善してもらうよう伝え、なおかつ厚生労働省(医政局長、迫井審議官を含む)にメールをして伝えましたので、すぐに改善されていると思います。が。。。すでに時は遅かったとは思いますが。。。。

そもそも。「責任」って問わないことになってるんですよ?医療安全の世界では。
感染コントロールって医療安全の最たるもの
だと私は思っていましたが。
岩田氏が「責任論」を振りかざしているのであれば、彼は感染制御学の責任者としては、本当に失格でしょう。

なぜなら
To err is human.
ヒトとは過ちを犯すものだ
というのが医療安全の根本の考えだからです。

責任を問うても改善しません。
起こった事象もなくなりません。

むしろ、問題を報告しなくなり、隠蔽する、ということを防がなければならない。
問題点が正しく報告されて、改善策を考えたり実行したりして未来を改善する、つまり次に同じことが起こるのを防止して今より未来をよくすることが大事なんです。

あと、医療安全の考え方からすると、誰か一人が起こしたエラーであっても、その「個体」の問題に帰結させるのではなく、誰がやっても同じように行えるシステム作りのほうが大事なんだ、だからシステムで解決しなければならないんだ、と言うことがあります。

岩田氏は、亀田総合病院にいてそれから神戸大学の教授になったので、そういう医療安全の考え方が導入されたころを大学で過ごしていないので、わかってないのでしょうか?

私が言いたいことは、医療安全の考え方は、「だれの責任も問わない」、つまり、「すべてはシステムの責任」なのです。

だから。岩田さんが 「日本でだれか更迭されましたか?ぼく以外で」なんて書いているのは、無知と言わざるを得ません。。。。。
(こんな人の下で学ぶ研修医たちがいて、プチケンタローになるのかと思うと眩暈がします。みなさん、自分でよくお勉強しましょう。)

わたしが医者になった1995年。医療安全なんてなかったですね。
アメリカのIOMがTo err is human.を出したのが1990年台の終わりなので。
そう。
わたしが4-5年目のころです。

当時の高知医大にも、医療安全部門が設置されましたが、誰も意味がわからず、教授はちょうど妊娠中で通常どおり働けないわたしを第3内科の医療安全の責任者に据えて、院内の会議のメンバーにしました((((;゚Д゚)))))))

なんぢゃこりゃー レベルの話ですね!!(笑)

そして。一生懸命勉強しました。

でも。わたしも抵抗あったんですよ。

なんで誰かのうっかりミスなのに、みんなで集まって問題点を洗い出して、システマティックに全員に反映させるのか?
大騒ぎするんじゃなくて、うっかりとした個人に気を付けさせればいいんじゃないか? =これを個人に責任取らすといいます(笑)
と思ったりして。ぶつぶつぶつぶつ言い続けましたが。
やはり、時代の流れというかなんというか、わたしのなかに医療安全にたいする世界のスタンダードがしみこんでいき、誰か一人の問題にしない、みんなの問題として次の発生を防ぐシステムを構築する、ということが条件反射的に行えるようになっていきました。

だから。岩田先生のお書きになっていることは、本当に彼の無知をさらけ出していて、神戸大学はお気の毒ですね。医学部医学科の臨床教授が医療安全の根本的な考えに対して無知だと世間に知れ渡ってしまったわけですから。

岩田さん。
連帯、とかそういう問題ではなく。
今はそういうフェーズじゃなくて、収めないといけないですよね?

岩田さんは、前回みた高山さんの発言からすると、高山さんに頼み込んで環境衛生学会枠で参加したようですが。

感染症学会もわたしたちにさえ「ダイヤモンドプリンセスに行ってよ」とメールをよこしていたので、岩田さんも感染症学会の専門医として当然メールを受け取ったんだと思います。

なのに。専門医なのに、教授なのに、高山さんにOKしてもらえわないと入れなかったんでしょ?
普通は、感染症の教授が来てくれるなんてありがたいから、真っ先にいってちょーって話になるでしょ?

でも。
前回書いた通り、岩田さんは今まで問題ばかり起こしてきたので、アカデミアは岩田さんがかかわるとろくなことにならないと思って、白羽の矢をとても立てられなかったのでしょう。

SARSでしくじり、新型インフルでしくじりってそれはわたしも指摘している通り本当です。

それはわたしも厚生労働省にも小言を言っています。

でも。今必要なのは、「明日をよくするためにどうするか」ということであって、岩田さんのように騒ぎ立てて外国人記者クラブで日本のダメさを世界にアピールすることではありません。

もちろん、厚生労働省は真摯に反省すべきです。
こういう時にまず何をするか?誰が陣頭指揮を執るか?

そもそもお偉いさんの愛人だからという理由で審議官にしたり
経験も知識も能力もさっぱりわからない人材にこんな新興感染症の現場の指揮をとらせたり、ってありえないと思います。(大坪さんのことですよ)
彼女は課長経験もないのに、いきなり審議官という課長の上になったんですよね。
課長って本当に大変な業務です。課長補佐とは全然違います。
その課を統括しないといけないので、一つ一つは縦割りで係りに任せていても、知らないわけにいかないので、体がいくつあっても足らなくて、時間もない。本当に過酷な環境で仕事をしています。
そして、そんな課長たちが全員審議官になれるわけではなく、実績や能力を勘案して、です。普通は。

やっぱ、国民の公僕なのに、お偉いさんの愛人になるといきなり出世するなんて無秩序なことが行われてしまい、内閣府の人だからとそんな人に陣頭指揮に来られて現場が委縮するとかあるんじゃないでしょうか?

おっと。
話が岩田さんからそれましたが。

そもそも。
わたしが感染症学をまじめに勉強始めた時、岩田さんはすでに抗菌薬の使い方Ver2を出していて、その道の専門家だったわけです。
その本にすでに、「日本の感染症診療能力は中南米以下」とはっきり書かれてありました。

15年くらい前です。

じゃあ、彼はこの15年、その「遅れた日本の感染症の分野」を教授になってどう改革してきたのでしょう?
いったい何の役に立ってきたのでしょうか???????

彼のしてきたことが、こうして騒ぎを起こして注目を浴びる以上のものではなかったので、誰も彼のいうことに聞く耳がなくなってしまい、所属学会からダイヤモンドプリンセスに行けなかった。

それを高山さんに頼んでいかせてもらったんでしょ?
おとなしくしててよね、って釘刺されてたんでしょ?

それを、こんな形で騒いでしまったら。
もう、彼には金輪際何もしてもらいたくない、ってなっちゃうんじゃないでしょうか?????

コンサルティングしたかったら、相手がきいてくれるようにしないといけない、ってたしか岩田さんの15年前の本にも書いてありましたよ?

すごく苦労してるって。

なのにどうしてこんな騒ぎばかり起こすんですか?

わたしは、岩田さんの本をまじめに読んだことがあるので、本当に尊敬してたし、内科専門医部会で問題を起こすたびにちょっとずつ引いていきましたが、今回のことは本当に残念でたまりません。。。

※ 文化人放送局に出演させていただきました。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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