みなさま、こんばんわ。
NIPTを派手に広告宣伝しているヒロクリニックですが。
ヒロクリニックに行った患者さんがうちに検査に来ました。
検査受けに行ったけど、説明が全然はっきりしなくて
微小欠失症候群のところで22q11.2が出てないから質問したらそれは測れないと言ってたそうなんですよね。
で。言われたのが、「ちゃんと包括的にやっているところに調べていけば」と言うことだったらしくて。
お調べになってうちに来ました。
だいぶ進歩しましたね。
だって、最初はわけのわからないことばっか言っててめまいがしてたので、ついにネットでヒロクリニックを公然と批判を始めたのが臨床遺伝専門医の私ですので。
こんな感じでいっぱい文句書いたんですよね。
そしたらだいぶHPは訂正されたのですが、まだまだ見苦しい点がたくさんあります。(今度暇な時に書きます)
で。やっぱ 22q11.2欠失(1~3Mbと小さいので7Mb 以上の欠失しか測定できないVeriseq2では無理)をVeriseq2で検出できるなんて言ったら虚偽ですので。
下手すると詐欺罪にあたり、刑事で有罪になると医業停止なんて大変なお仕置きが待っているので。
さすがに東京院の管理者(医療法上院長は管理者といいます)は22q11.2が測定できるって言わなかったみたいですね(笑)
多分わたしがHPに文句書く→見た人が保健所に通報する→指導が入る って形ではないでしょうか?
どうでもいいけど、できないものをあんだけ できる とうたって受注して、今は一番下に小さく できません と書いてありますが、今まで受けた人たちになんか説明してるんですかね???
それ普通の企業だったらやると思いますが。ヒロって普通じゃないのでしょうか???
さて。患者さんはちゃんと本職の臨床遺伝専門医に説明を受けて
「まったく違う」とおっしゃっておられました。
当たり前ですよ。
うちの特徴として医師の患者さん、弁護士の患者さんが多いことが挙げられますが、意外と技術者たちも多いです。それも研究開発に携わっている人たち。
そうした研究職からすると、結果の解釈が一番大変なのに、次世代シークエンサーNGSだけ買って、「専門家でござる」と言っている神経がわからないって笑ってましたね。
医師免許持ってなくてもそんなこと一般人でもわかるってものでしょう。
ヒロクリニックがやってる7Mbで全染色体をスキャンといううちの商品は、カリオセブンと言うものですがこれは、7Mbでスキャンに微小欠失症候群8か所9疾患がセットになっています。
だけど7Mbでスキャン、の部分の話をわたしから聞いた人は、こんな検査を専門家じゃない人たちが結果返すだけでやっていることに対して驚いて帰っていきます。
それと。微小欠失はNGSを買っただけでは検査できないのは散々言ってきたのですが。これを検査する技術は各検査会社がしのぎを削って開発しております。
それこそ何百人と研究者がいるようなその道の大企業ですよ。億単位以上の研究開発費を投入しています。
シークエンサー買っただけのヒロさんがそういう世界のトップブランドラボに太刀打ちできるだなんてありえるんでしょうか?
そうそう。遺伝医学は平成28年に新しく医学部のコアカリキュラム(これを教えないといけないというもの)に取り入れられましたので、平成31年入学の医学生から学んでいます。
そういう新しい学問なので。産婦人科や小児科だといっても太刀打ちできないですよ。なんせ、まだ、医学部で教えてなったんですから。教えた世代はまだ医師になっていません。
臨床遺伝専門医もまだまだ1500人程度と少ないんです。一応難関専門医なので。
NGS買って検査できるから専門家だって本当にふざけてますよね。
だって。わたしが眼科の手術設備整えてあしたからレーシック手術やります、今日から眼科の専門家です、と言ってだれかレーシック手術受けてくれます????
ヒロさんがやってることってそれと似てませんか?
平石とかほかのところには特段怒ってません。だって彼ら、エキスパートとか言わないので。自分たちのこと。
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