【偽善の帝王②】上昌広「東大医学部の研究不正」【人を呪わば穴二つ】

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上昌広という医師がいる.

灘→東大医学部→東大第三内科

寄付講座をアインファーマシーに作ってもらって,東大医科研教授になった.
今年の3月まで医科研教授だった.

医科研のこの寄付講座はまだ任期があったようにきいているが,突然閉鎖されている.

第三内科になにか私怨があるようで,現在の教授の門脇先生が東大病院長時代からいろいろ絡んでいたように聞いている.

第三内科は,わたしと仲良くしてくださる高久先生のお教室だ.
高久先生は,日本血液学会に定年制を導入したり
東大に他大学から医師を採用したりと改革をしてきた人だ.

どこからどうみてもうちの業界のドンだけど.
こんな三流田舎一応国立大学医学部医学科(在校生並びに卒業生の諸君,すまん!)卒女医のわたしでも
わけ隔てなく大事にしてくれる,素晴らしいお人柄だ.

わたしは自分のわからないことは非難したりしないことにしている.

今回,わたしが上昌広の行いに噛みついているのは,先人の作ってきた第三内科を現在の人たちが貶めているみたいなことを書いてたからだ.
まるで高久先生が上先生を使ってやらせているように思っている人たちもいる.

高久先生はそんなことしない.

上先生は,高久先生がかわいがっていて,上先生にかみついていると高久先生が出てきて怒られる.
わたしも昔,そういわれたことがある.

でも.わたしは本当に高久先生に日本医師会代議員選挙にでたい~~!と言って突然立候補するにあたり必要な推薦人になってもらったりとか.
ちびっこ幼稚園児のままのわたしだけど,率直な意見を隠さずいうので,大事にしていただいている.

で,高久先生から上先生と仲がいいなんて聞いたことないけど.
確認してきた.
答えはNo.

それと.

私は,上先生がネットにポストしたあの告発文書に書いてあることに自分が理解して反論できないので
まずは,わたしがあの内容を理解できるようにしてほしい,とうち(香川大学医学系研究科)の教授A先生にお願いした.

この先生は,香川大学が誇る世界的教授で,米国腎臓病学会から招待されて講演するような先生だ.
糖尿病,高血圧,腎臓病の3学会は,一緒に研究することも多いため,高血圧・腎臓病学会の幹部であるA教授は
門脇先生とも研究会で会うことは申し述べておく.

しかし.A先生は大変公正な先生だ.
わたしが香川大学で死亡事故とその隠ぺいを目撃して,再発防止をしないといけないといってしまい,指導教官から虐待を受け始めたとき
たった一人わたしをかばってくれた別の教室の教授だ.
わたしの指導医に直談判もしに行ってくれた.
自分の大学院生でもないのに,香川大学の損失になるといって,一生懸命私を守ろうとしてくれた.

今でも思い出すと涙が出る.

A先生は大変公正だ.

わたしは今回,上昌広先生のことを偽善の帝王というキャッチコピーを付けているが,その前提は,この告発文の真実性がないということだ.
わたしがなぜそう思ったかというと,よくわからないけむに巻くような文章だったから.

読むのも嫌になるような,しかし,専門家でないと書けなさそうな
素人では見破りにくいので,専門家がそういうのならそうなのかなとマスコミに誤認させるには十分.

でも.なんか変だぞ???
そう思った.

で.もともと,わたしはあそこで名指しされている山内先生を少し知っているし,糖尿病学会が昨年わたしの抗議を受けて迅速に
理事会を開催し,再発防止を決定し,わざわざお知らせしてくださったことを書いたが,そういうクリーンな運営をしている人たちが
何のために研究不正をするのか?危険すぎる.

もともと,今年の6月初旬に研修医たちが専門医制度改革に反対する書簡を厚生労働大臣あてに出したが
あれも上先生と仲の良い南相馬市長が経営責任者である市立病院の研修医たちに,これまた上先生の信者の亀田総合病院の研修医とか.
上教とでも呼ぶべきはまったひとたちが書いたものだ.
それをマスコミに取り上げさせる.
もともとこうして,自分の主張を効果的に発信するために,取り巻きにやらせて,それをツイッターで流すなどのやり方をしている.

こうした今までの経緯と,東大第三内科の研究不正を告発する匿名文書を,【調査が必要かどうかの検討をする】という段階で
まるで山内先生をクロだと印象付けるような世論操作をしているのではないかと,わたしは思った.

上先生にツイッターでかみついたら,いろんな人たちがごちゃごちゃ言ってきた.
高久先生がやらせてるんだ,ということを言う人たちもいたので,面倒になって,高久先生に聞きに行ってきた.
安心した.
そんなわけないじゃん?

で.
A教授から今日,お返事をもらった.

・研究不正については、研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(平成26年8月26日文部科学大臣決定)を遵守する必要がある。
・多くの施設で、研究者は倫理教育オンラインシステムCITIを受講することが義務付けられている。
・文章のコピペは簡単に見つけるソフトがあり、多くの出版社などでチェックされるようになってきた。
・図については、ネット上で同じものを使用しているのを見つけるソフトがあるが、かなりの高額なので、通常は皆さん持っていない。
・図の流用はアウトなので、指摘された多くの研究者は、間違って同じものを載せてしまったと説明しています
・一方、今回指摘されているエラーバーの不規則性、不自然性を見つけ出す特定な方法はない。実際、告発文の文章を見ても、個別に図をバラバラにして、数値を予測して、様々な指摘をしています。
・したがって、このような図の不自然さを探す方法についてのエキスパートは私の回りにはいない。
・また、不自然さを指摘されたとしても、本当に捏造しているかどうかの証明は困難で、個別の議論になるとのこと。しかし、それを判断するのは誰?ということになる。
・一方、指摘された研究者がもし反論するなら、生データを示せばよいと思われる。ただ、かなり昔の生データが100%残っていることは少ない。

以上です。図の流用などの場合は一発アウトですが、今回のような「不自然さ」ということをジャッジするのは大変難しいようです。

これがお返事.

わたしは,反論できるようにお勉強するから,わたしに教えてくれる先生を確保してほしいとお願いしたのだけど
このお返事だったから,お勉強のしようがないということが分かった.

それでは,上昌広は,なぜ,この告発文書をネットにポストしたのか?

彼は,第三内科をやめさせられたと聞いている.複数の関係者から.
もとの医局に対する私怨でやっているのだとしたら,本当に見苦しい限りだ.

こんなことして何になる?
日本の医学の信用と権威を失墜させる卑劣な行為だ.

なんか,一生懸命,HPVワクチンの推奨もしているらしいけど.
一体どんな背景があるのかな?

なんか東電とか.

COIがいっぱいありそうだけど.

いいのかな?

人を呪わば穴二つ

 

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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