【慣行は問題ないという思い込み】白衣で医師装い、臨終立ち会う…死亡診断書問題

世の中には,問題があるのだけど慣行で行われてきて,問題になっていないからいいだろ,ということがたくさんありますよね.

これもおそらくここだけではなくて,たくさんのところで行われています.

遵法精神がないことが問題ですが.そういう医者,たくさんいますよ.残念ながら.

 

わたしが昔,頼まれて当直バイトにいったなんとか中央病院系のグループの病院は,私に死亡確認をさせたくせに,死亡診断書は常勤の医師が

書く決まりだから,書くなとのたまいました.

本来,死亡診断した医師が書くべき書類を,その名義ではなく他の医師が書く,ということがその病院の慣習なのです.

これも,虚偽記載ですよ.だって確認した医師にしか,書けないですから.その書類は.

文句を言ったら,帰れ,と言われましたね.びっくりです.

ちなみに東京都内.23区の北のほうでしたね!(笑)

 

 

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白衣で医師装い、臨終立ち会う…死亡診断書問題

2016年4月29日 (金)配信読売新聞

 埼玉県春日部市の特別養護老人ホーム施設「あすなろの郷」で医師の不在時に死亡診断書が作成されていた問題で、施設職員が白衣を着て医師を装い、女性入居者(当時101歳)の臨終に立ち会っていたことが28日、県などへの取材でわかった。

 県は「遺族をだます行為。常態化していたら、大きな問題だ」として、経緯を詳しく調べ、厚生労働省に報告する。

 県によると、3月18日から危篤状態だった女性が同20日に死亡した時、施設に勤務する介護福祉士が白衣を着て、最期をみとっていたことを、県や春日部保健所が今月26日に行った聞き取り調査で施設側が認めた。

 施設を運営する社会福祉法人「あすなろ会」の斎藤美嗣専務理事は、読売新聞の取材に「職員が遺族の前で女性に聴診器をあて、脈を測るなどして死亡を確認する医師を装った」と説明。その場に立ち会っていた看護師は遺族に「(担当の嘱託医と)別の医者を呼んだ」とウソを説明しており、施設長が報告を受けたのは、翌21日だったという。

 女性の死亡を巡っては、施設の嘱託医が3月18日、日付を空欄にした死亡診断書を施設に渡しており、女性が死亡した後、この看護師が死亡年月日と発行年月日を記入していたことが、県などの立ち入り検査で判明。医師法では、死亡診断書の作成は、医師以外できないと定められており、県は、嘱託医から事情を聞くことも検討している。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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