「手術しなければ延命」…群大問題、遺族側会見

群馬大学は,もっと早く,こんな数の死亡例が出る前に,
状況を改善できなかったのでしょうか?
一度騒ぎになって,信用を失ったり,特定機能病院を取り消されたりすると
大きな損失になるのですが...
リスクマネージメントは,損失をゼロにする,ということが目標です.
もちろん,損失の中には金銭的対価に換算できないものもあります.
今回,群大が失ったものは,億単位の特定機能病院として得られていた加算が最も大きいでしょうが.
でも,この表現,ちょっと変ですね.
「延命」というのは,ある状態から治療がうまくいけば長い時間生命が保たれたことをさすと思うのですが.

手術しなければ生命が短縮しなかった,というのが正しい表現ではないでしょうか?

 

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「手術しなければ延命」…群大問題、遺族側会見

事故・訴訟 2015年12月20日 (日)配信読売新聞

 群馬大学病院(前橋市)で肝臓の手術後に患者が相次いで死亡した問題で、遺族とその弁護団(団長・安東宏三弁護士)が19日、群馬県内で記者会見し、独自調査した開腹手術5例の全てについて「手術しなければ延命できた」などとする中間報告書を公表した。

遺族らは執刀医らに直接説明するよう改めて求め、十分な回答がなければ法的措置も辞さないと表明した。

独自調査では、いずれも開腹で、肝臓の手術後に死亡した4人と、膵臓の手術後に死亡した1人について、消化器外科の専門医に検証を依頼。カルテや画像を解析し、術前の説明、手術や術後の経過について検討した。

専門医は「手術をしなければその時点で死ぬことはなく、少なくとも数か月は生きられた」「術前に必ず行うべき検査をしていない」などと指摘。手術でがんを取り切れない場合も中止せず、強引に進めた例もあり、患者の利益よりも難しい手術への挑戦を優先した可能性があることも問題視された。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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