【受難の始まり】初めての医療過誤死亡事故~ポリクリ学生時代~

  • 2015/10/02

みなさま.こんにちは.

初めての医療過誤による死亡事故は,わたしが6年生のときの,ポリクリ(医学部医学科の臨床実習)のときに起こりました.

脳神経外科のVPシャント(正常圧水頭症で,脳室と腹腔をつなぐカテーテルを入れて,脳室の中からおなかのなかに直接流れるようにして,水頭症を治療するものです)の手術でした.

腹膜を少しだけ切開して通すだけなので,ふつうは安全です.

ところが....

どうしたことか,ずっとずっと体の奥にある大動脈にカテーテルが刺さってしまい,突き破ってしまって,大出血を起こしたんです.

あわてて開腹手術となり,血管外科が参入したけど,間に合いませんでした.

いきなり遺族となった家族から怒号が飛び交います.

しかし.手違いで大動脈を突いてしまったことは,伏せられました......

わたしたち学生にも,緘口令が敷かれました.

学生に緘口令なんて簡単です.単位出さない,卒業できない,といわれれば従うしかありません.

なんて汚いんだ...

どうして本当のことを言って謝罪しないんだ????

この人たちは悪いことをしたら謝りなさいとお母さんに言われなかったのか?????

とまどうわたしたちに,教授たちは言いました.

決して他の医師の批判をしてはならないのです.

 

 

・・・・・・・・.

めまいがしました.嫌なものを見た....

でも.そのときのわたしは,こんなことはしょっちゅうあることではない,一生分の苦労を

学生のうちにしたと言うことだよね,と,友人と慰めあいました.

学生たちは,誰がその事故を起こしたのか全員知っていました.

しかし,誰も外には漏らしませんでした....

22年後の今,あのときのわたしたちは,やっぱり間違っていたと思います.

 

それにしても.....

いやですね~.

 

自浄作用とかないんですかね~?

 

尚,わたしのフルネームに,ネガティブなキーワードをくっつけて,検索を繰り返して,わたしの名前で検索するとそうした関連キーワードが出てくるようにする,という嫌がらせを3年近く受けています.

タグをつけることで,そういうものを追いやることができるようですので,お目よごしと思いますが,タグをつけさせていただいております.申し訳ございません.

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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