ユニクロは米国と中国のどちらかを選ばない、CEOが語る

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ユニクロの柳井さんがウイグル問題に対する態度をまた表明し、世界の流れに逆行するものなので驚きました。ユニクロ大丈夫でしょうか。この問題について言及してみたいと思います。

ユニクロ柳井さんの昨年4月の発言

ユニクロの柳井さんがウイグル問題について、2021年4月8日に以下のように述べました。

4月8日、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長(写真)は8日の決算会見で、中国新疆ウイグル自治区で懸念されている少数民族ウイグル族の人権を巡る問題について政治的だとの認識を示し、「政治的には中立な立場でやっていきたい。ノーコメントとさせていただきたい」と述べた。都内で2017年3月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

引用元

ユニクロ柳井さんの2021年12月に報道された発言

ユニクロは米国と中国のどちらかを選ばない、CEOが語る
日本企業は海外に目を向けるべき、自国市場に未来はない、と柳井氏

ファーストリテイリング代表取締役社長の柳井正は、日経新聞のインタビューに応じ、米中関係の緊張とそれを乗り越えるための企業のあり方について語りました。

日本経済新聞社 スタッフライター 古川圭一
2021年12月30日 04:09 JST

東京 — ユニクロは、米中間の煮えたぎる緊張に味方することはないと、日本のカジュアルウェアチェーンを運営するファーストリテイリング社のCEOは語る。

「米国のやり方は、企業に忠誠心を示すことを強要するものです。そのようなゲームには乗らないということを示したかった」と柳井正氏は最近、日経に語った。

柳井氏はまた、2つの世界的大国間の言葉の戦いの裏で、米中経済関係は実際には非常に良好な状態にあり、堅調な資本と貿易の流れがあると指摘している。

以下、インタビューの抜粋を掲載する。

Q: 米中間の緊張関係についてどうお考えですか?

A: 現実を見よ。米国と中国は対立しているように見えるかもしれないが、実はそうではない。アメリカの金融資本は、中国の投資に流れている。アップル製品はすべて中国製だ。中国の対米輸出は伸びている。経済的には、米中はうまくいっているのだ。

私たちは、米国がなぜそのような行動をとっているのかを理解する必要があります。かつてアメリカは、今の中国と同じように日本を見ていた時代があった。輸入された日本車はハンマーで破壊された。トヨタ自動車はリコール対応をめぐって、推定有罪で議会に召還された。アメリカにはそういう傾向がある。

Q:中国のウイグル人に対する扱いが問題視される中、貴社は新疆ウイグル自治区産の綿花を使用しているかどうかについて、コメントを控えています。中国の不買運動を懸念しているのでしょうか?

A: そうではありません。私は米国と中国の間で中立の立場をとりたいのです。米国のやり方は、企業に忠誠心を示すことを強要するものだ。私はそのゲームには乗らないということを示したかったのです。

ニューヨークのソーホー地区にあるユニクロの店舗を見る。米国は大きな成長の可能性を秘めている、と柳井は言う。

Q:それでも、米国事業の成長に注力されていますね。

A:それは、米国市場の成長性が高いからです。1995年当時、アメリカと日本の消費者はそれぞれ約16兆円(現在のレートで1,400億ドル)をアパレルに費やしており、日本の方が上でした。現在、アメリカは約40兆円から50兆円、日本は9兆円弱まで落ち込んでいます。

Q:アメリカと中国に挟まれた日本企業へのアドバイスをお願いします。

A:日本には何もないことを認識する必要がある。日本は世界のマーケットで稼ぐしかない。グローバルな人材を集め、日本人を海外に送り出すことが必要だ。日本は開かれた国でなければ生き残れない。

日本はコロナウイルスで鎖国してしまい、技術力の高い人材がなかなか入ってこない。このまま高齢化が進み、日本が輸出するものがなくなれば、日本人は海外に出てお金を稼ぎ、送金をするようになるかもしれない。日本に残るのは、高齢者だらけの国になってしまう。

Q:なぜ日本はこれほど長く低迷しているのでしょうか?

A:この国はもうハングリー精神がない。人々はまだこの国には安定した出世コースがあると信じているが、実際にはもう安定した仕事などないのだ。

これからは、あらゆる業種が情報・サービス業になっていく。デジタル技術を駆使して、世界中で効率よく稼ぐことが必要です。

中堅・中小企業にも元気を出してもらいたい。日本の中小企業は手厚く保護されすぎている。規制を盾にせず、中小企業が自立できるよう、政府は対策を講じるべき。

引用元:和訳してあります

ユニクロ不買

わたしはもともとはユニクロで買い物する人でしたが、この2年くらいユニクロで買い物していません。いわゆる不買しています。ウイグル問題への関心がもともと高く、ウイグルの強制労働、断種などについて被害者の方々が口にする言葉を目にし、憤りを感じていたところにユニクロが そんなのかんけいねー と言ったので怒りを感じたからです。

ウイグル問題は知ろうと思えば本も出ているし情報を入手することは容易です。みなさんもぜひ、関心を持っていただければと思います。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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