医者に殺されない47の心得(近藤誠)④血圧130で病気なんてありえない

これはですね.

アメリカのABIM(American Board of Internal Medicine:米国内科専門医認定機構)が,2011年より不要である・有害でさえありえるような治療介入の一覧を示すChoosing Wiselyというキャンペーンをしておりまして,

その中で,60歳以上に対する高血圧治療について述べています.

 

www.choosingwisely.org/clinician-lists/amda-antihypertensive-treatment-in-individuals-sixty-and-over/

 

March 20, 2015

60歳以上で収縮期血圧150mmHg未満,または拡張期血圧90mmHg未満の場合,降圧薬を開始しないこと

高齢者では高血圧を治療することに対する強い科学的根拠がある.
収縮期血圧SBPが150mmHg未満を実現することは,脳卒中,心不全,原因を問わない死亡率を減らすのである.
しかしながら,SBPや拡張期血圧DBPの治療目標値は,注意深く決定すべきである.
なぜなら,60歳以上においてSBPを140未満に保つような強い治療に利益があると示唆するデーターがないからである.
さらに,高齢者では中~高度の治療強度の高血圧治療で転倒による受傷の危険性が増加するのである.

 

#新宿ミネルバクリニック #がん専門医 #在宅 #仲田洋美 #緩和 #セカンドオピニオン #セカオピ #がん治療 #放射線 #遺伝子検査 #認知症 #近藤誠 #在宅緩和ケア #緩和ケア
#高血圧

 

 

 

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

この記事へのコメントはありません。