【医療を斬る】2019日本医学会連合役員選挙【小室問題2】

役員選挙に提言.
ディオバン事件をご存知ですか?
不正な臨床試験でポジティブの結果を出して
ノバルティスのディオバン売り上げ増に貢献した
VART論文の著者,小室一成氏が,
疑義を指摘されたにもかかわらず,
研究データそのものが『ない』と言って処分を免れ逃げ切り,
日本循環器病学会理事長などに座りました.
アメリカでは黒です.

key words :

小室一成 ディオバン 研究不正 臨床研究不正 データ捨てた データ アメリカ 黒 日本医学会連合 日本医学会 役員選挙 日本循環器病学会 理事長 日本内科学会 理事 日本医学会 監事 日本はこんなことでいいのか

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みなさま,おはようございます.

本年6月(今月)は,日本医学会連合役員選挙です.
医学会連合は,内科学会,外科学会など,医学の学会たちを束ねる
日本の医学の総本山,中枢です.

昨日,傘下の学会たちに意見書を送付しました.

これでも小室先生をまた理事に選出するのなら

東大(鉄門:東大医学部の同窓会を鉄門と言います)は,
本当に腐ってますね.

鉄門のドン,髙久先生は,先日,
リズファクスのインタビューに答えて

小室先生は役員をやめるべきだとはっきり述べています.

わたしは,髙久先生をとても尊敬しています.

高久先生のことをいろいろ言う人はいますが,
彼は常に『改革』してきました.

東大は昔,助手(現在では助教と言います)になれるのは
東大出身者だけだったのですが,
髙久先生時代に他大学出身者でも正規職員になれる道を開きました.

日本血液学会に役員の定年制を導入したのも髙久先生です.

あのときは,先輩から秘書さんにクレームの電話が相次いで
大変だったようですが,全然お考えを変えることなく,
終始一貫して改革を貫かれました.

そうした高久先生をはじめとする人たちの努力で

透明性のまったくなかった白い巨塔が,
少しずつ透明性を増しています.

わたしのような末端専門医の戯言も,
こうして筋道をとおして発信すると,
耳を傾けられる時代となりました.

 

何もせずに,世の中が悪いという人たちがたくさんいます.

でも.わたし,あきらめ悪いんで.

明日の日本を担う若者たちのために

少しでも良い社会にしたい,そう思います.

そういえば.

川崎の事件は残念でしたね.

孤立して社会に恨みを募らせたってことでしょうか?

わたし.2回も白い巨塔から氷漬けにされました.
1回目は母校で.臨床研究不正を告発してクビにされ,
その後,どこに就職しようとしても邪魔されました.
2回目は大学院で.死亡事故と隠ぺいを目撃して,
再発防止を訴えたら,大学院実習を永久停止されて氷漬けにされました.

あの頃の私は,本当に孤独で絶望していました.

人々は奇異な目で私を見て
人格攻撃した.
わたしには,なぜ,患者側に立つという医師としてシンプルで正しい姿勢が
これほど非難されて間違っているといわれなければならないのか

全く理解できず.

カーテン引いて

毎日引きこもっていた時期もありました.

 

でも.
内科学会,臨床腫瘍学会はずっとわたしを励まし続けて,もういちど
立ち上がって戦う勇気をくれた.

わたしは幸運だったのでしょうか?
そうなんですよね.きっと.

あなたの周りの人が
つらいとき.
苦しいとき.
ほんの少しのやさしさと勇気を持ち
手を差し伸べてください.

そして.社会を良くしてください.

小室問題にわたしが取り組んでいるのは
ダメなことでもお偉い人がやったら許される
という絶望的な医学の社会を
少しでも良くしたいと思っているからです.

そのために,アメリカの規定を一生懸命探して読む.

お前はいったい何がしたいんだ?
頭おかしいんじゃないか?

大学院で10年前,指導医にそう言われたわたし.

いったい何が目的なんだ?ときかれても

わたしには,世の中を良くしたい,ということしかありません.

こんなことしても,わたしには個人的に何のメリットもありません.

でも.それが社会のためになれば,それでいいんですよ.

そう思います.

ですから,今回も,一生懸命英語よみました!!

どうなるかな?

医学会連合の役員選挙は6月18日です.

みなさま,ご注目ください!!

 

 

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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