歓送迎会から残業へ、事故死は労災 最高裁が判断

おっと!

すごい素敵な判決ですね!
最高裁,たまには,やりますね!!

 

******************

歓送迎会から残業へ、事故死は労災 最高裁が判断

その他 2016年7月9日 (土)配信朝日新聞

 会社の歓送迎会から残業に戻る途中、交通事故で死亡した男性が労働災害と認められるかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第二小法廷(小貫芳信裁判長)は8日、「労災に当たる」との判断を示した。

原告は福岡県苅田町の金属加工会社に勤務していた男性(当時34)の妻。判決によると男性は2010年12月、居酒屋で開かれた中国人研修生の歓送迎会に参加。飲酒はせず、残業に戻る前に研修生を車で住居に送り届ける途中、大型トラックと衝突して死亡した。

男性の妻は労災保険法に基づく遺族補償給付などを申請。国が「死亡は業務と関連しない」として支給しなかったため、処分の取り消しを求めていた。

第二小法廷は、男性が一度は断ったが上司に促されて歓送迎会に参加したことや、会費が会社の経費で支払われたこと、送迎には社有車が使われたことなどから、会が「事業活動に密接に関連していた」と認定。「男性は会に参加しないわけにはいかない状況に置かれ、事故の際も会社の支配下にあった」と判断した。一審・東京地裁は「参加は本人の意思」などとして妻の訴えを退け、二審・東京高裁も支持していた。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

この記事へのコメントはありません。