【日本屈指の洗濯板専門医(高知県産)が日本を洗濯するぜよ】【公開】日本内科学会に対する提言

日本内科学会事務局
ならびに
認定医制度審議会 のみなさま
平素より大変お騒がせ致しております.
総合内科専門医第7900号の仲田洋美です.
先般,このようなものをネットで拝見いたしました.
個人ではなく,当該病院の職員として,この提案を出したのですよね.
それでは,わたくしの申し上げることはただ一つ.
当該病院を新専門医制度の施設認定から必ず除外する,もしくはこれらの診療科から内科を外して標榜するように指導してください.
内科と名のるからには,内科がきちんと診療できるようになってから サブスペを取れという当たり前のことを
新専門医制度は,国民のみなさまのために医療の質を担保するために求めているのであり
あたかも内科を研鑽しなくても神経内科という特殊な部門であれば許されるという甘い考えを
声を大に恥ずかしげもなく主張するような医師たちは
内科医と名乗らなくて結構でございます.
外科医がメスを置いたら内科医にいつでもなれる,と内科が卑下されておりますが
こういう発想の内科医がいるから余計にではないでしょうか.
わたしは,今までにたくさんの問題認定病院を報告し,国民の無垢な信頼にこたえられる学会であってほしいと願ってきました.
それは,日本内科学会とい う日本で最大の臨床系学会とまったく異ならない姿勢であったと存じます.
新専門医制度が国民のために医師の質を担保するという機能を果たし,医療制度の根幹を担えるように
医療というインフラをいかに整備していくか
次の国家百年の計なのでございます.
わたしたちは,次の100年に責任を持たねばならない.
そのような折,このような発言をする【内科医】は不要でございます.内科という看板を下ろしていただきたく存じます.
職員を管理できない当該病院には,わたくしのほうから厳重に抗議いたします.
みなが納得する制度はない.
しかし,我々医師が守らないといけないのは,国であり民なの です.
国破れて山河ありとなれば,民も守れません.
わたしの最も好きな言葉です.
医療はすべて政治であり,政治とは大規模な医療にほかならない Rudolf Ludwig Karl Virchow
この国難に,どうか我田引水をやめ,皆様が襟をただし,厳しい研鑽を積んでこそ,初めて国民の信を得て看板を挙げられる,という
諸外国並みの美しい透明な制度を作り
我が国の美しい発展のために,ご尽力されることを切実に希望いたします.
最大の学会というのは,もっとも美しくあってほしいとわたしは願います.
歴史と伝統と格式.
内科学会を内科学会たらしめているものは,それだとわたしは考えています.
それでは,どうぞよろしくお願いいたします.
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新専門医制度研修開始延期に関する緊急提案

2016年3月7日

安城更生病院神経内科 部長  安藤 哲朗
帝京大学神経内科     教授  園生 雅弘
亀田総合病院神経内科 部長  福武 敏夫
熊本市民病院神経内科 部長  橋本洋一郎

2017年4月から開始が予定されている新専門医制度の内容が明らか
になってくるにつれ、この制度の負の側面が明らかになってきました。
この制度はいまだ制度設計が不十分であり、当初の理念に反して専門医
教育の脆弱化と地域医療の崩壊を起こす危険性が高いと考えられます。
よい神経内科専門医を教育するためにこれまで努力を続けてきた立場と
して、新専門医制度では専門医教育の質が低下する可能性が高いと考え
ます。
2016年2月18日に開催された厚労省の社会保障審議会医療部会で、
新専門医制度開始時期の延期を強く求める意見が、医師会、知事会の
代表など から出され、専門医制度専門委員会(仮)を設置して継続討
議することが決まり、新制度の先行きが不透明となっています。一般
社団法人全国公私病院連盟も新 専門医制度の研修開始の延期を要望す
る声明を出しました。

このような時下の状況に鑑み、日本神経学会としても新たな対応が
必要となる可能性があるかと思います。我々は、新専門医制度の開始
の延期を要望することを日本神経学会専門医制度検討会で議論いただ
くことを提案します。

新専門医制度の開始を延期して、制度設計をゼロベースで議論した
方がよいと考える主な理由は以下のものです。

1.専攻医は、研修期間中に複数の施設で研修することが義務づけられ
ているが、その間の給与や健康保険などの身分保障が十分に設計さ
れていない。これは専攻医の研修への専念を妨げると考えられる。

2.基幹病院が、大学病院や都市部の大病院に限られるため、専攻医が
それらの基幹病院に集中して、中小病院は息の根を止められる。
地方で地域医療を担ってきた病院が機能を果たせなくなり、地域医
療の崩壊を加速させる。

3.新専門医制度は事務作業が膨大であり、認定試験や更新を学会とで
二重に行うことが想定されるなど無駄も多い。指導医、専攻医、管
理者それぞれ、これらの膨大な事務に時間をとられて、本来の研修・
教育がおろそかになる可能性が高い。

4.従来多くの大学等では卒後3年目から神経内科専門研修を開始して
いたが、3年間の内科専門研修が義務づけられるために、
subspecialty専門研修に入る時期も完了する時期も遅れる。これは
特に、女性や大学院研究希望者において、キャリア形成上多くの問題
を生じる。
また、このために、内科全体、神経内科への入局希望者が減少する
ことが予想される。この問題は内科特有であり、検査手技などで専門
性の高い循環器内科や消化器内科と並んで、診察手技に熟練を要し守
備範囲の広い神経内科において、最も歪みが大きく現れると推定され
る。
従って神経内科こそがこの制度に対して率先して声をあげるべきと
考えるものである。
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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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