【日本屈指の洗濯板専門医(高知県産)が日本を洗濯するぜよ】自由標榜制廃止に反対する医師会は圧力団体ではないのか?

日本医師会は,昔,中学の教科書に圧力団体の例として挙げられてしまい,抗議したそうです(笑)

いや.わたしも圧力団体だと思っていましたよ!
自分たちの利権を守るために,国にもの申すのは圧力団体ではないのか?

わたしは,先般,日本医師会長が自由標榜制の堅持ということを,表明していたのに大変驚きました.

そして,わたしだって会員ですから日本医師会に質問しました.

いつだれがどんな権限で決議したのか?????
医師会の定款にそんなことを決議していいと書いてあるのか?

医師会の返答は,「日本医師会の事業に関することを決議できる」ということでした.

なので,「自由標榜という制度は国が決めることなので,医師会がその堅持を決議することは出来ないのではないか.この点を正当化する論理を示せ.」と要求しました.

日本医師会はこう答えました.
「何を決議するのもその団体の自由である.」

ん?????

ちょっと待てよ??????

おいおいおい?????????

その言い分って,おかしくないか????

わたしはこう申しました.

「ねえねえ.洋美ちゃんが頭悪いからかもしれないけど,もはや洋美ちゃんには右翼と医師会の区別がつかなくなったわ...何でも自由に決議って......」

 

謎は深まるばかりなり.

我が国が先進国だと仮定すると,先進国で自由標榜を取っている国は他にありません.

国民の皆様は,内科と標榜されていると,内科医としての研鑽を積んでいると思いますよね?
しかし,現状は,外科医がメスを置いて,内科医だと勝手に名乗れる制度なのです.

それでは,問題事例をわかりやすく提示いたしましょう.
とある地方の病院です.
外科医が医局派遣で赴任しました.
時間がたち,経営陣になりました.
内科医がいないので,内科を名乗ったほうが病院に有利だろうと内科医になりました.
院長となりました.
ある日,わたしのところに院長がみていた患者さんが,急に呼吸状態が悪くなったといってきました.
ステロイド吸入薬が投与されていました.
しかし,この患者さんは非結核性好酸菌症と診断されており,カルテにも記載がありました.
ステロイド吸入薬は,感染症には禁忌.
ところが,元外科医の内科医は,ステロイド吸入薬は咳止めだと思っていたのです.
保険病名を喘息とつけてしまえば保険的にはチェックがかかりません.
薬局もスルー.
禁忌処方がですよ???????
そして,患者さんは急に感染症が進み,最終的には死亡にいたりました.
患者さんは,具合が悪くなったのはステロイド吸入のせいだと説明した私にむかって
それでも院長にみてもらったからよかったといいました.
日本人の権威主義.それでいいのでしょうか?命がけで崇拝するものが権威ですか???
わたしは嫌ですね~.こんなの.
わたしは,院長に抗議しました.
内科を名乗るならせめて薬について勉強しろと.
院長はこういいました.
地域医療に君のような専門医は必要ない.

 

は?????
地域医療は,低レベルな医療で,自分の知識不足で患者を殺してはばからない医療だということですか????????
あきれてものが言えません.

地域医療はゴミ箱ガラクタ医療ではありません.
地域医療の水準が低くてよいということはありません
国民はそのようなことを許容しているのでしょうか??????
自由標榜性の弊害はあるのです.

少なくとも外科を標榜している人に内科的な診療を受けたいといってこうなったのなら
自己責任というものでしょう.
しかし,この場合,まったく患者側からはわからないので,どうしようもありません.

外科医がメスおいたら内科医だなんてとんでもないんだよ(*`Д´)ノ!!!

 

わたしは,総合内科専門医ですが,外科医から,「俺たちはいつでも内科医になれる.内科なんていらないんだ.」という屈辱的な発言を何度もいただきました.

いやーん.

それじゃあ,洋美ちゃんがメスを握ったら外科医って認めてくれるってことね(*///∇///*)

う~ん.ふとっぱら~!!!! ブラボー!!!

こんな感じで国民のみなさまはよいのでしょうか?????

決してそうではないように思います.

我が国は,自由標榜制を廃止して,諸外国並みの医療制度にしなければなりません.

 

その前段階として専門医制度改革は非常に重要な意味を持っています.

国民のみなさま,是非,関心を持ってください!!!!!!! 

まずは,新しい専門医制度がきちんとタイムテーブル通りにスタートするように,見守ってください!!!

弁護士に生涯世話にならずに生まれて死ねる国民は多数いますが
医師に生涯世話にならずに生まれて死ねる国民は,トイレで産み落とされて死亡するという特殊なケースをのぞき,一人もいません.

医療は国民の皆様のものです.

大切なインフラなのです.

我田引水する議論ばかりで,専門医制度が骨抜きになると,医療水準が下がり,国民の皆様の公衆衛生を十分担保出来るのかについて疑念が生じる事態となります.

みなさま,どうか国でこれから行われる議論を見守ってください.

 

厚生労働省では,社会保険審議会医療部会において専門医制度を話し合う委員会を設置します.

www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-hosho.html?tid=126719

現在,専門医制度のスタートを遅らせるべく画策している団体があります.

注意して見守ってくださいますようお願いいたします.

もう一度言います.

医療は国民の皆様のものです.これはあなた方の問題なのです.

 

 

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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