偽善の帝王:上昌広「東大医学部の研究不正」

上昌広という医師がいる.

マスコミを使うのがうまい.

しかし.彼の論理は,一般受けはいいかもしれないが,科学者には支持されるのだろうか?

わたしは少なくとも,彼の文章に同意できない.

「何人かの基礎の教授にお見せしましたが、「100%アウト」と口を揃えます。長年にわたり、不正が続いていたことになります。周到にデータをいじっており、悪質です。」

という文章は,どう見ても,「あんたがアウトだよっ。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。」と言いたくなる.

だって,この人,自分でなにも理解してなさそうだぜ?

わたしはしがない総合内科専門医がん薬物療法専門医臨床遺伝専門医ですが.

自分で判断できないことを,自分の文章で伝えたりしないですね~.責任とれないもん.

わたしたちは,科学的根拠に基づいた医療を提供しないといけません.
EBMのステップの中には,エビデンスを吟味するという過程もあります.
自分自身が理解していなければ,吟味するなんてできないです.

上先生はいったいどうして,他人の判断をそんなに信用できるのでしょうか?

有名教授のいうことなんて,エビデンスレベル6.とるに足らない.

他人の判断を引用して,誹謗中傷なんて,ありえないですね~~~~.
この人,科学者なんですか???

大体,新専門医制度非難するなら,専門医の一枚でもとってから言えば?
とれない人が何言っても,負け犬の遠吠えだよ.ばかばかしい.

そもそも,今回の告発文は,匿名です.まったく取り合う必要のない代物です.

ディオバンのときは,ちゃんと顕名でレター書いてましたよ.告発した先生は.

わたしもいろいろ告発しましたが,実名で堂々とやりますよ.

それでも,内科学会からとやかく言われたことも邪険にされたこともありません.

糖尿病学会は,昨年,臨床研究のガイドラインを無視してやった研究を会員が発表したことに対して
内科学会に,「2階の管理をきちんとしてください」と抗議したわたしの意見を受けて,大変速やかに
理事会を開き,再発防止を決議して,ご丁寧にご連絡をくださいました.
そのときにご連絡をわざわざくださったのが,今回,名指しされている山内先生です.

しかし.
会員でもない,はすっぱな医師のわたしの戯言に,きちんと理事会を開いて対応してくださる公正な先生方です.

わたしは,現在多忙で,この告発文を上先生のところから手に入れましたが,ばかばかしいので検証する気もありません.
だって,顕名じゃないんだもん.

真実なら堂々と言いなっ!!!

上昌広先生は,他人を非難するときは自分の言葉でお願いしますね.他人のふんどし,っていうんだよね.そういうの.

上昌広先生には,偽善の帝王という言葉をプレゼントしよう.
ちなみにわたしは,歌舞伎町の女王かっ (*///∇///*)

(ミネルバクリニックはぎりぎり歌舞伎町にあります (^_^ゞ)

 

 

 

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megri.or.jp/wp/2016/09/02/%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E9%83%A8%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%B8%8D%E6%AD%A3/

東大医学部の研究不正

昨日から東大医学部の研究不正が報じられています。告発文をいただきましたので、先ほど、ツイッターで公開しました。

何人かの基礎の教授にお見せしましたが、「100%アウト」と口を揃えます。長年にわたり、不正が続いていたことになります。周到にデータをいじっており、悪質です。不正の構造は加藤茂明先生の研究室と同じです。

批判されている門脇孝教授は日本内科学会の理事長。新専門医制度の推進の中核です。私は、彼が不正をしたとは思いません。そんなことする必要がありません。ただ、ボスとして責任があります。果たして、どんな形で責任をとられるのでしょうか。

加藤先生は、すべての公職を去りました。そして、浜通りの復興に全力を尽くしておられます。写真は相馬市の星槎寮での光景です。加藤先生と、その弟子たちです。震災後、被災地に移り、診療しています。加藤先生のお陰で、彼らが力をつけています。

相馬の星槎寮にて
相馬の星槎寮にて

私は加藤先生を尊敬しています。東大の誇りだと思っています。今年、いわきに研究室を開設しました。もう一度、ネーチャーを書いて欲しいと思っています。私の夢です。
もちろん、難しいことはわかっています。ただ、加藤先生ならできると思います。多くの弟子が育ち、彼らが加藤先生に恩返ししたいと思っているからです。

このことは地域の方々もわかっています。南相馬で学習塾を経営する番場さちこ先生の文章をご紹介します。
medg.jp/mt/?p=2526

加藤先生は医師免許を持たない研究者です。科学者の矜持を見ました。

門脇教授以下不正を指摘された四名は、医師免許を持つ臨床医です。果たして、どのように対処するのでしょうか。

ちなみに、不正の指摘は今回が初めてではありません。これまでは、不正を指摘されても、黙りを決め込み、徒党を組んで保身をはかってきました。そして、周囲も表だって批判しませんでした。
ノバルティス事件以降、ずっとそうやってきました。人心は離れ、内部告発が止まらず、醜態を晒しています。ダメなリーダーがいつまでも居座り、社会の信頼を完全に失ってしまいました。
東大医学部が全てダメなわけではありません。実は事件の多くが、私がかつて所属した旧第三内科です。東大医学部問題は三内問題と言って過言ではありません。

三内は日本最古の伝統ある内科です。大勢の尊敬できる先輩がいます。ところが、昨今のリーダーたちが先達が築いた遺産を駄目にしました。恥ずかしく思います。

東大は社会の公器です。日本の財産です。門脇さんたちの私物ではありません。いまこそ、真摯な議論が必要です。医師の自律が問われています。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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